P!nkのNobody knowsを聴きながら。

こんばんは!

昨日今日でビザの申請が完了し、面接予約してきました。
ビザの申請は3年前の交換留学のときに苦労したので、わりとすんなりいった。

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専攻を分子生物学から神経科学ベースに変えたので、渡米前に少し勉強しておこうとおもって、ピネルのBiopsychologyで2週間前くらいから、勉強を始めたんですよ。

まさに私のやりたい分野の教科書で、しかも初心者にもってこいのかんじなテキストで、結構楽しみながらやってたんですよね。

そして第3章が終わったところでCUNYからこんなメールが。

「こんにちは、新入生のみなさん!このプログラムに入ってくれてありがとう。秋にみなさんに会えるのを本当に楽しみにしているよ。

(中略)

ところで、皆さんはbackgroundがとても様々なので、秋の授業を足並み揃えてスタートさせるためにも、この本に目を通しておくといいよ! Good luck and have a productive summer.(充実した夏を!)


プロダクティブサマー。。。

ぷろだくてぃぶさまーー。。。


と紹介されたのがこちら。

 

厚さ7 cmの Principles of Neural Science by Kandel

 

これが通称「ぷろだくてぃぶさまー」らしい。

おうまじか。。。(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー!!

 

ピネルの教科書は3 cmくらいで、結構さくさく進むので(しかも第3章までおわっていたので)、ピネル終わってからカンデル始めようかなと思ってたんだけど。

読むチャプターもメールに添付されていて、だいたい25章分。(+_+)

これは今からやらないとむりかなと思って、カンデルに乗り換えました。1日3-4時間とって今一週間おわって第2章の途中、というペース。大変だけどすごく楽しい!!!!!!!

カンデル神経科学は、日本語版も出ているが、英語で読んでいる。

理由は2つ。どうせ向こうで英語でやるから、と、英語の方が理解しやすいから。

そんなふうに英語の教科書を読むことに抵抗がない自分に気づくと、いつも思い出すことがあるので今日かいておく。

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英語で教科書を読む、という経験を初めてしたのは今から4年前。研究室に配属してすぐのころ、『細胞の分子生物学』という、分子生物学をやるひとなら必ず読むであろう、あの青くて分厚い教科書を英語版で読み合わせをする、というワークがあった。

指導教官の意向で(当時あれの第6版(最新)の日本語版がでていなかったのもあると思うが)、英語版で読み合わせようということになった。

 

とにかく、大変だった。

 

週1回、もちまわりで教科書に出てくるfigを英語で説明するのだが、研究室に配属したばかりの学部3年生に、専門用語だらけの図を説明させるのは難しい。

英語で教科書を読むということが初めてだったので、試行錯誤しながら、とりあえず意味を理解しようとした。
一文一文読み、わからない単語を水色、大事なところをピンクでマーカーし、全部調べてコピーした資料に書き込んだ。
ひとつ前の版になってしまうが、日本語バージョンの第5版と照らし合わせながら理解を進めたりした。

しかしながら理解度を優先すれば時間がかかってしまい、課題分すべてを締め切りまでに意味を理解して読むことは不可能だった。

 

だからといって、とりあえず最後まで”目を通す”ことを目的とすれば、それはただの「文章を目ではじめから最後まで追う」という眼球運動にすぎない。2時間も左から右へ動かす眼球運動は毛様体筋のすばらしい筋トレにはなるだろうが、文章の意味を処理していないという点でまったくもって無意味である。

 

無論、私は前者のスタンスをとった。時間はたしかにかかるが、まずは一文一文理解しよう。時間は徐々に短縮していこう。それしかない。

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そういう結論に至ったころ、マディソンへの交換留学を開始した。

留学中、言わずもがな、英語で膨大な資料を読むことになった。たまに”眼球運動”に陥ることもあった。けれど膨大な資料を(とりあえずでも)9ヶ月間読みつづけることで、「やれるとこまでやる」「くらいつく」ことは辛いと感じなくなった。麻痺していたのかもしれない。
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帰国して、大学院入試が待ち受けていた。出題範囲はあの『細胞の分子生物学』から。
最新版の日本語バージョンもでていた。よかった。これで正常な状態に戻れる、落ち着いて読める、と思い、日本語版の『細胞の分子生物学』を大学院入試対策で読み始めた。

 

ほどなくして、自分でも信じられなかったが、日本語版において意味が取れない部分が多いと感じ、逆になぜかイライラしてしまう自分がいた。

 

そしてひとつの仮説を持つようになった。

 

「英語の方が理解しやすいのではないか?」

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あんなに苦労していたのに、私は9ヶ月で読解能力もアメリカかぶれになったのか?たった9ヶ月の交換留学にいっただけでこんなこと思うのはおこがましいのでは?などと誰にたいする感情なのかもわからないが、もやもやしていた。

 

たしかに、

 

「机の上にある黄色いペン」よりも、

 

"The yellow pen on the desk"  

 

のほうがメインとなる被修飾語が前にきている分、”何の話をしているか”を早く知ることができる(机の上にあるのは、黄色いペンなのか赤いりんごなのかをまず知ることができる)。これは実はすごく重要なことだと考えていて、「何がまず大事なのか?」をシンプルに考えることができるからだ。

 

つまり、「外国語として個々の英単語を意味ググる手間」より「日本語の文法構造で意味を理解する手間」の方が大きくなってしまっていたのである。

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その後、試しにアメリカ大学院受験用GREテキストを全て英語でトライすることにした。もともと、テキスト自体すくないので日本語版の参考書も少ないのはあるが。

 

GREのいわゆる数学も全て英語で問題を解き、解説を読んだ。高校のとき苦手だった数学がなるほどこんなシンプルに理解できる日がくるとは。高校数学を英語で学びたいとも思った。

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無事合格が決まり、カンデル神経科学を進めているわけだが、英語に対してのストレスがないのは、一番最初の『細胞の分子生物学』の読み合わせがあったからではないかと思う。最新版のMolecular Biology of the Cellを、一文一文丁寧に理解しようと予習し、研究グループで時間をとって、しかも英語で、一堂に会して読み合わせしていたあの時間がいかに贅沢だったかに気づく。遅々として進まない自分の学習ペースに、当時は苛立ちを覚えていたとしても、丁寧に続けてきたことは知らぬ間に力になっていたりする。