朝、午前10時まで寝ていたら

知らない間に

母が出掛けていた。

 

午後からデイサービスなのに

困った。

 

Appleタグは

徒歩5分の場所。

 

迎えに行く準備をしていたら

帰って来た。

 

手に、食パンを持って。

 

食パンは、普段絶対食べないメーカーだったけど

無事に帰って来てくれたから

よしとしよう。

 

母が「食パンが無いから買いに行って来たの。」と出て

実際、食パンを買って帰ったのは

数年ぶりだ。

 

迷子になるまでは

毎日のようにパン屋さんで

食パンを買い続け、

私は会社で

いつもサンドイッチの弁当を持参した。

 

同僚に「パンが好きなの?」と聞かれて

困った。

 

「パンなんか好きじゃない。

母が毎日買ってくるから

仕方なくサンドイッチなの。」と説明すると

周りは苦笑い。

 

弁当だけでは消費しきれなくて

近所の親戚に、7斤持って行き

後日、叔父から苦情が来た。

 

「3食パンにされて困るよ。」

 

もちろん冷凍もした。

 

そのうち、パンを買わなくなり

逆に、買い忘れるようになった。

 

同じものを繰り返し買うのと

同時進行で

母の小銭入れが

ぱんぱんに膨らんできた。

 

一円や5円硬貨が

恐ろしいほどの量で

 

291円の食パンを買うのに

全て硬貨で支払いをして

お店の方に

重宝がられていた。

 

限りなく増え続ける硬貨は

買い物には時間がかかるので

ATMで入金出来るのを知った時は嬉しかった。

 

最近の母は、一人で買い物に出歩くことがないので

財布の中はシンプルだ。

 

今年は古希のお祝いを盛大にしよう。

 

いつまでも長生きしてください。