家を12時に出るつもりで支度をする私に
母が、張り切っている。
「ひとりで体操しに行って来るわ。お昼も出してくれるから。」
「デイサービスは事前に申し込みが必要で、
今日は申し込んでいないから
ダメなんだよ。」と言っても
「体操して来るわよ。お昼も出るし。」の一点張りだ。
同じことを何回も説明するのが疲れる。
しかも、滑舌よく、大きな声で話すから
時間もかかる。
私は犬と出掛けたいのに
すでにクタクタだ。
ええい。仕方がない。
一緒に愛犬のシャンプーに付き合ってちょうだい。
暑くないから
久しぶりにエアーバギーで出掛けたいけど、諦めて
タクシーで行こう。
犬を前リュックに入れて、
ひたすらタクシーが走ってくる場所まで歩いた。
が、今日に限って、全く来ない。
時間がどんどん過ぎて、やっとタクシーに乗ったら
10分遅刻してしまった。
犬をシャンプーに預けて、お店を出たら
母が千円札を一枚寄越して
「帰りのタクシー代。私はもう先に帰る。
疲れたわ。歩きたくない。」
プンプン怒っている。
先に帰ると言われても
どうやって帰る?
自宅の近所ですら
道がわからなくなるのに。
とりあえず、ドトールへ入ろうと、振り返ると
母が
「コーヒーなんか飲みたくない。帰る。」
店の前で仁王立ち。
結局、席がなくて入れなかったけど。
今回は、どうも頑固で、言い出したらきかない。
子どもか。
駅前のベンチに座って、待つ事にした。
風が涼しくて気持ちいい。
時間ぴったりに犬を迎えに行って
帰りはすぐタクシーに乗れた。
降りる時、母が支払いをしてくれて助かった。
なんか
気分がコロコロ変わるようになった。
家に着くと
真っ先に横になって
しばらく寝たと思ったら
また
お使いに行くと言い出す。
スーパーならいいかと思って
「どうぞ、行ってらっしゃい。」と言ったら
微妙な顔。
「欲しいものある?」と聞くので
「何もないです。」きっぱり断ると
また微妙な顔。
「じゃ、行かないでいいか。」
どうゆうこと?
私も一緒に行くと言うのを期待していたらしい。
無理です。
疲れた。