今日はハローワーク認定日。

指定時間はとっくに過ぎている。

 

母がデイサービスがない日なので

困った。

 

出かける支度をしながら

母に声をかけた。

「今日はこれから何処かへ行く?」

「そこら辺行くわよ。バスに乗って。」

 

やっぱり

行く気満々だ。

 

ひとりで何処かへ行ったら

100%帰って来られないだろう。

 

猛暑の中

ハローワークからヘトヘトで帰宅した私が

探しに行く事になる。

 

それは回避したい。

 

苦肉の策で

母も一緒にハローワークへ連れて行った。

 

誘ったら、嬉しそうについて来たものの

 

バス停までトボトボ歩いて、辛抱強くバスを待った。

もう母はぐったりしている。

バス停からハローワークまで坂道を下がる。

エレベーターで上がり、まずは認定申請。

 

母が隣で

「私がリュックを持ってあげるからね。」と何度も言う。

うんうんと頷く私達に、気のせいではない、視線。

 

そりゃそうだろう。

こんなおばあさん、そう、いない。

 

認定が済むと

エレベーターで下り

職業相談。

 

午後1時44分受付で、20分待った。

相談員のお昼交代が多分午後2時だったのだろう。

いつになく待たされた。

 

待つのが嫌いな母なので

気が気ではなかったが

案外、文句も言わず

一緒に待っていてくれた。

 

やっと自分の番になって、

相談員の方が熱心に探そうとしてくださるが、

「母が、ちょっとモジモジしているので。」

と口実にして、切り上げる事が出来た。

ちょうど母が、

私の後ろで何度も覗き込みに来たのが、

よかった。

相談員の方が「大変ですね。」と

同情までしてくださる。

 

少し気が引けるが、一応終わってラッキー。

 

帰りのバスで

母がどこで降りたらいいのか

もう分からないと言い

焦った。