母は
冷房を入れている部屋以外の場所が
あまりに暑いと、
家中の窓を開けてしまう。
すると、窓から入る熱風で
冷房している部屋が
どんどん暑くなる。
今までは
「冷房してるから、窓は開けないでね。」と
大きな声で注意していたが
すぐ忘れて、また窓を開けるので、困っていた。
今は
母が窓を開けたら、こう言うのだ。
「窓を開けると、熱風が入ってくるから
冷房の温度が上がって電気代が高くなるけど、いいかな?
ママが払ってくれるから私は構わないけど、
電気代高くなって、いいかしら?」
すると母は
「いやだ!」と言って、すぐ窓を閉める。
またしばらくして
窓を開けようとするので
同じように言うと、すぐ閉めてくれる。
お風呂上がりに母が
「暑いから私の部屋は窓を開ける。」と言う時も
「窓を開けたら冷房の電気代が高くなるよ。
同じ高くなるなら、
ママの部屋も
冷房入れた方がいいと思うけど?」と
提案してみる。
すると
素直に冷房を入れてくれる。
28度だと快適なようで、自室から出てこない。
27度だと10分もしないうちに
「寒いから止めて。」
と、飛び出して来る。
止めて欲しいのに
私がお風呂に入っていた時は
タンスによじ登って、エアコン本体の電源を切ってしまった事があって
びっくりした。
ちなみにリモコンは使えないらしい。
居間のエアコンを(勝手に!)止める時はリモコンなのに
どういうわけか自分の部屋だと、
同じ機種なのにリモコンが使えない。
母の謎は、深まるばかり。
母が眠るまで、
いっときも気を抜けない日々なのだ。