昼寝を始めた母に

熱望していたフェイラーのタオルケットを貸してあげたら

びっくりするほど、喜んだ。

 

仰向けのまま

広げた両手でタオルケットの端を握りながら

「こんないいもの、使わせてもらって、ありがとう。」

何回も言う。

 

こんなに嬉しそうなら

最初から気持ちよく、貸してあげればよかった。

 

密かに反省する、鬼娘。