午前10時、いつものように母は出掛けて行き
エアータグはバス停をぐるぐる回っていた。
猛暑日なので、早めに迎えに行って
お昼を食べて一緒に帰って来た。
午後2時
母が昼寝中
私は近所のスーパーをハシゴして買いもの。
汗だくで帰ると
母が、冷房を切って
30度の中、家中の窓を開けて、熱風を取り込み
テレビを見ていた。
そばでシニア犬が、ぐったりしている。
びっくりするやら、慌てるやら、そのうち怒り心頭で
「犬を殺す気か!」
ぼんやりしている母に、開けた窓を全部閉めさせて
急速冷房を入れても、室内は29度から下がらない。
私があんまり騒ぎ、怒るので
母がいつものセリフが出た。
「こんなんだったら、一緒に暮らせないね。」
だから、どうした。
威張ってる場合か。
私の大事な犬を、どうしてくれる。
怒りながら、オーエスワンを飲んだら
全く味がしなかった。
私も、かなりやばい状態。
汗が引いて、そのうち眠くなり、
犬の側で横になったら、めまいがして寝ていられない。
まだ4時なのに、夕食はどうする、としつこく聞くので、
「思いやりがないね。具合が悪いと言っているのに、
それどころじゃないのよ。そっとしておいてくれるかな。」
ここでまた母は、めんどくさそうに
「はいはい」
どうでもいい返事をする。
勝手にしろ。