今日も33度。
午前10時を過ぎると
身支度を始める母。
やめてくれ。
言ってもセンナイコト。
素知らぬふりで、提案してみる。
「お布団、干してるの、もう取り込んだ方がいいんじゃない?」
「忘れてた。」と
布団を抱えて戻って来た母に
「これからお洗濯するけど、洗うものある?」
「! 」
『洗いたいもの』を探すのに、時間がかかるはずだ。
なぜか朝起きると、母は
脱いだパジャマを、洗わずに竿に干しているので
そのことをすっかり忘れて、ずっとパジャマを探しているのだ。
しばらく、放置タイム。
干しただけのパジャマは
既に洗濯機の中にある。
「今日はいいわ。洗わない。」と言ってくるまでだいぶ稼げる。
ほくそ笑む私を、
なんて意地が悪い娘と思う人がいるだろうか。
構わない。
他人は何の力にもならない。
私の家族だ。
私が守る。