先日、長時間放浪の末
自力で帰って来た母だったが
今日はとんでもない事態になった。
まだ昼食をしっかり済ませていたのが、不幸中の幸いだった。
昨日の残りおでんで煮込んだうどんを
汁まで完食して
正午に、ひとりで出掛けたのだった。
今日は愛犬のシャンプーで忙しいから、
日中迎えに行けないよと念を押したが
本人は至って楽観的。
「大丈夫よ。ちゃんと自分で帰ってくるから。」
私も犬優先だし
そんなに心配していなかった。
母が出掛けた後
嫌がる犬を無理やりリュックに押し込んで、タクシーを呼んだ。
目的地のだいぶ前で
大暴れするので、途中で降りて歩いた。
ドトールで待っている間
一応母のエアータグをチェック。
ちゃんといつものバスに乗っていた。
が、うん?違う方向に進んでいる。
帰りも運良くタクシーに乗れて
(雨の日、犬連れはタクシーが停まってくれない)
家に着いたのが午後7時。
母のエアータグは、自宅から徒歩圏内だ。
夕食を先に済ませたら迎えに行こう。
土砂降り雨の中
エアータグの経路の通り探しに行ったが
どうしても見つからない。
諦めて
一旦帰宅。
午後8時、隣町辺りをウロウロしている。
さっきより、家から離れている。
でも最寄り駅に到着したので
お風呂の用意を始めた。
30分後
エアータグは、更に隣の隣の町へ移動している。
バスに乗ったり、降りたりを繰り返しているので
迎えにいくのが難しくなってきた。
午後9時
明らかに路地裏を彷徨っている。
iPad でGoogleマップを検索しながら
考えた。
警察に通報するなら、今だ。
バスに乗っている時は探しようがないけど
住宅街ならいけるかも。
午後9時30分、通報した。
20分後に生活安全課の方がいらして
車で一緒に探しに行った。
私の携帯と母の携帯を持って
エアータグを見てもらいながら
小雨の中を駆け足で探した。
パトカーも来てくれて、
疲労で足がもつれて転んだ母を見つけて
保護してくださり
警官の方が
「お家に帰ったら、全身あざがないか確かめてください。
もしも傷があったら、すぐ救急車呼んでくださいね」
自宅まで、私も一緒に
パトカーで送って頂いた。
パトカー乗車は二回目だ。
母は4回目。
家に着いたのが午後10時30分だった。
今回は、また熱中症になっているので(生あくびを連発)
オーエスワンだけ飲んで、お風呂に入って、寝てもらった。
転んだけど怪我はしていなかった。
こんなことが、続くなら
今までは、母が気の毒で申し込まなかったけど
丸1日のデイサービスを申し込むつもりだ。
家でじっとしているのが嫌いな母だけど
10時間も飲まず、熱中症になるなら
広いスペースで、大勢の人たちと過ごすのも
いいのではないかと
思うのだ。