2日前から身体がふわふわして、
一晩中、1時間おきにカラカラに喉が渇いて目が覚めた。
2日目の夜は治っていたので安心して寝たその翌朝
左に寝返りをうつと、
ゆっくり目が回り20秒で止まった。
右に寝返りをうつと、
左よりは少し早く目が回り
20秒経っても続いた。
起き上がると、また目が回り、
立ち上がると身体がふわふわ。
朝飯は進まない。
「今日はめまい外来へ行く」と言う私に
母が
「一緒に行ってあげようか?」と心配してくれたのが嬉しかった。
いや、母を私が病院に連れて行くのが日常なのに、
こんなふうに言ってくれるなんて何年ぶりだろう。
昔に戻ったみたいで、嬉しい。
それほど今朝の私は辛そうに見えたのだろう。
前から行きたいと思っていためまい外来
電車に乗って予約時間の30分前に到着。
30代の若い先生だった。
結果は
「良性発作性頭位めまい症」
ちょうど一年前に同じ症状で受診した近所の病院と同じ。
限りなく近いと。
4年前、耳かき中、ガサっと音がして、
その直後激しいめまいに襲われて以来
耳掃除ができなくなった事を告げると
「耳かきとめまいは全く関係ない。
偶然同じタイミングでめまいが起きたのだろう。
目まいのツボは鼓膜の先にあるから」と説明した後
耳掃除をしてくれた。
左はキレイだけど右が、と言って
吸い取り器具を使った。
けっこうな衝撃よ。
でも先生は
「どうしても自分で出来なかったら
病院で掃除してもらってください。」
一年に一回だから、我慢出来るかも。
この衝撃。数秒で終わるしね。
黒い大きなメガネをかけて、
寝た状態で頭を左右に向けると、
ゆっくり目が回るのが分かった。
薬を出すと言うので
「要りません、前にもらって飲んだ時
気持ち悪くなって飲まなかったから。」
と言ってしまったら
先生がちょっとムッとして
「効かない薬は出しません。」
そりゃそうだわ。
でも薬を飲むほどの辛さではないんだ。
先生はこう言うの。
「最初の三日間は飲むのをお勧めします。
予防にはならないけど、あとはご自分の判断でおまかせします。」
「せっかく病院に来たんですからお薬持って行ってください。」
薬、ただじゃねーし、わたしゃ三割負担、と思うけど
ここは素直にいただきました。
だって先生「効きます。」
「めまいしている時飲んだら治るんですか?」
「はい、治ります。」キッパリ言い切った。
この潔さ、好きだわ。
処方されたのは一種類
メリスロン錠6㎎
初診でお会計2,420円(薬代込)
良心的だ。
明細をよおく見たら
あの衝撃の耳掃除、
右だけでなんと1,100円(保険の点数が100)
自費ならこの金額。
一年に一回とはいえ、なんかさ。
あの数秒で、3割負担なら約400円。
細かい計算をしてしまった。