産土神社鑑定士 真壁辰郎です。
昨日に比べますと
気温はかなり下がっているのですが
思ったほど寒く感じないのは
晴れているからでしょう。
明日は更に気温が下がり
東京は天気も曇りの予報。
寒さ厳しい一日になりそうです。
作家の伊集院 静さんが旅立たれました。
心からご冥福をお祈りいたします。
先月にご病気を発表されて
週刊現代の連載も休止となり
それからわずかひと月。
急な感は否めません。
私は伊集院さんの書かれる文章が好きでした。
「上手いな・・」
「こういう文が書ければ」
そう感じたことは数知れず。
空気感と言いますか
何を書かれていても
文章の行間に色気があり
男としましても私の年代では
勝新太郎さんと伊集院さんが
色気のある男の代表格といえました。
伊集院さんは駿河台の山の上ホテルを
長年に渡り定宿とされていたのですが
私も昔から山の上ホテルを好んで
気分転換などでも泊まることも多く
ホテル内で伊集院さんを
二度ほどお見かけもしました。
私の最初の著書も
二週間滞在して書き上げたのですが
「私ごときが・・」
と思いつつも
どうしても最初の一冊は山の上ホテルで
と決めていた自分がいます。
神保町の駿河台下から
三省堂本店がなくなり
山の上ホテルも年明け二月から休館。
伊集院さんも旅立たれて
大好きだったこの地が
にわかに色褪せて感じるのは
仕方のないことなのでしょう。
時代の流れ 移り変わり
それを理解していましても
またひとつ
私にとっての大切な場所が
消え去るような
そんな寂しさをおぼえています。