産土神社鑑定士 真壁辰郎です。
今日は午後から
心地よく晴れましたが
夕方を前にして
風が強くなってきました。
時折うなる音も聞こえます。
台風は明日
上陸するようです。
さて
週明けの20日(月)からが
彼岸入りとなります。
お彼岸は
年に二度ありますが
春分の日を中日とする春彼岸
秋分の日を中日とする秋彼岸
そしてその中日の前後の
三日間を合わせたそれぞれ七日間を
彼岸といいます。
◇2021年の秋のお彼岸
9月20日：彼岸入り
9月23日：彼岸の中日（秋分の日）
9月26日：彼岸明け
日本では
春分の日と秋分の日には
太陽が真東から昇り真西へと
沈みます。
この日には昼と夜の長さが
ほぼ同じになるわけですが
お彼岸の日に
お墓参りに行くという風習は
太陽に大きく関係しています。
仏の世界では
あの世の悟りの境地を
彼岸(ひがん)といい
私たちが過ごしている
迷いや煩悩に満ちた世界を
此岸(しがん)といいます。
古来より
彼岸は西
此岸は東にあると
されていることから
太陽が真東から昇って真西に沈む
秋分の日と春分の日には
彼岸と此岸が
通じやすくなると考えられ
沈みいく太陽を拝することで
祈りが最もよく
極楽浄土に届く事が出来ると
捉えられています。
仏教では
阿弥陀如来さまが治める
極楽浄土が
西方の遙か彼方に
実存すると考えられています。
彼岸に入りますと
それまでとは異なり
時間がゆったりと流れます。
この七日間は多くの方々が
穏やかな気配を
感じられることでしょう。
神仏さまが与えてくださった
しばしの休息時間です。
七日間のゆったりとした
時間の流れの中で
日々を走り続けている人も
現在が辛くて喘いでいる人も
少し立ち止まり
心静かに
ご先祖さまに思いを馳せましょう。
ゆったりとした時間の中で
呼吸を整えながら
先祖の先頭を
生かしていただいている
ことへの
感謝の思いで
日々をみつめましょう。
お彼岸とは
そういう七日間でもあります。
皆さまも
週明けからは
良き七日間を過されますように。
入り日までは
まだ数日ありますから
お墓参りをはじめとする
ご予定などを
組んでいただければと
思います。
日常的な親孝行
そしてその先に
果てしなく連なるご先祖孝行が
あります。
それは生かされている人間
万人共通の役割です。
この期間
たとえお墓参りに行けなくとも
部屋の中でお線香一本
手を合わしたあなたの祈りは
とても尊く
ご先祖さまも喜ばれることでしょう。
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