今日は午前中に友人と会うために
御茶ノ水に行ってきました。
友人とランチをとり、
その足でそのまま二人で
神田明神に参拝です。
神田明神へは
ひと月ぶりぐらいの参拝になりました。
鳥居をくぐると、
目の前を十代のお孫さんと祖母とおぼしき方、
お二人が手をつないで拝殿に向われています。
こういう姿を見るのが私は好きです。
江戸総鎮守である神田神社。
通称、神田明神。
ここはある意味不思議な神社です。
江戸城の表鬼門を守護するという
大きな役割を持った社(やしろ)ですが、
残念ながら現在は鎮守の森が
まったくといっていいほど現存しません。
神社は木(鎮守の森)が無いと、
しっかりとした結界が張れないという
性質があります。
木は神社にとって要(かなめ)なんですね。
小さな神社などでは木が無くなると、
手入れがされなくなり、やがて寂れてきます。
そして寂れてしまった神社からは
神さまが離れてしまわれることが
よく起ります。
神田明神も明治期までは
それはそれは立派な鎮守の森がありました。
敷地も広大なものです。
それも今は、
ビル群へと変わり果ててしまいました。
それゆえに
しっかりとした結界は張れていません。
悪い言い方をすれば、
スカスカ状態なのですが、
それにもかかわらず
この社(やしろ)には穢れが感じられません。
境内の空気はすっきりとしています。
大きな神社ではひきりなしに参拝者が来るため、
拝殿の前は得てして人の念で重くなっている
ものなのですが、今日もそれは感じられませんでした。
神田明神は、
圧倒的なご神気や威厳を感じるという
神社ではありません。
実に気持ちよく参拝できる神社といえます。
とてもオープンな雰囲気の神社と
いえるでしょうか。
気さくで陽気ですが力強い、
神さまもそんな感じを受けます。
神田明神で一番大切な場所は、
摂社の江戸神社です。
拝殿に向って、左手の奥にある、
大神輿(おおみこし)が祀ってある神社です。
ここには地主神(じぬしがみ)
がおられます。
神田明神に参拝される方は、
必ずこちらにも参拝される事をお勧め致します。
神田明神は、
多くの人間に愛され、必要とされている神社です。
愛する人間が多いということは、
それは神さまも嬉しいにちがいありません。
江戸総鎮守、神田神社。
東京にお住まいの方は、
少なくとも年に一度はご挨拶しましょう。
産土神社鑑定