富士山が世界文化遺産に登録されました。
大自然のひとつの山が、
文化遺産というのも、
少なからず妙な気はします。
風水では、
日本最大、最高のパワースポットは
富士山であるといわれています。
それを求めて、
富士山に登られる方も
大勢おられることでしょう。
たしかに、
聖地やパワースポットと言われる場所には、
とても強いエネルギーが充満している
ことが多々あります。
ただ、その強いエネルギーが、
万人にとっていい影響を及ぼすかといえば、
決してそうではありません。
人によってはまったく合わず、
逆にその場のエネルギーを浴びたことにより、
体調を崩される方もおられます。
世界遺産に登録以降、
より多くの方が富士登山に行かれていますが、
体調不良で下山される方が続出しています。
それはご自身の体調、
高地への適応性以外に、
その場のエネルギーも大きく影響していると
私には感じられます。
今でこそ老若男女問わず登山を楽しめる
ことができる富士山ですが、
かつては禁足地であった歴史があります。
時代が流れてやがて男性は富士登山を
許されるようになりますが、
それでも女性の登山は厳禁でした。
平安時代の昔より、
富士山は「霊山」として山岳信仰の対象になっており、
不浄と考えられてきた女性には
登山が許されませんでした。
いわゆる、
「女人禁制」
です。
女性の初登頂としては、
江戸時代(天保3年)が記録として残っています。
その後、晴れて女人禁制解除となったのは、
明治5年(1872年)のことでした。
まだ140年あまりのことですね。
私は中学生の時に、
学校の修学旅行で富士山の五合目
まで登りましたが、それ以来、
富士山には足を踏み入れていません。
私はどうも登りたいという気持ちに
ならないんですね。
遠くから眺め、手を合わせる・・
それが私にとっての、霊山富士のようです。
パワースポット巡りをされる方が、
今でもたくさんおられます。
楽しまれるのはとてもいいのですが、
礼節をわきまえて、
その地に足を踏み入れられてくださいね。
それを心から願っています。
そして素晴らしいパワースポットと
いわれるような場所でも、
プラスになるところもあれば、
マイナスになるところもあることを
知っていただきたく思います。