凛としてそびえ立つビルたちが姿を消し、

緑の平面へと変わる。

デッカい無機質な白い棒の隙間から

見えていたはずの青が、

邪魔されることなく広がる。

町が若返る景色はやはり綺麗だと、

帰省する度に新幹線の中で思う。


早く大人になりたいと言う

少年・少女は少なくない。

キラキラした街へと繰り出し

自由に跳び回りたい。

そう願い都会へと早足で進んでいく。


しかし、未来へと行き急ぐわりには、

学生時代は〜とか、あの時は〜など、

若い時代を語る。当たり前だ。

責任が伴ってないほうが自由よ。


そして、コントロール可能な未来を見据えず、

変えられない過去にしがみ付くほうが、

そりゃー、楽だもの。


都会への憧れはいつの間にか消失し、

自由だと思っていなかった、

自由だった空間に戻りたくなる。


何もないはずだった場所は、

たくさんのもので埋められている。

思い出は色褪せないというやつだ。


緑の先はいつまでも緑。

その美しさを新幹線はいつも説いてくれる。


人間を運ぶのは、にのつぎらしい。



YAM

 

 

音楽は好きだが、K-popの路線は今まで通ってこなかった。

でも最近はaespaというグループの冬子ことwinterにハマっている。

その名前に負けないぐらい肌白いし、

赤ちゃんかよって言いたくなるくらいに

肌がぷにぷにしてる。

成人男性が文面におこすと少し危ない気もするが実際にそうなのだ。

 

お気に入りの動画は去年の5月21日に出ているNext Level。

この時の髪型とても良い。

(1回見てみてくれい)

なんて言ったらいいのかよく分からないが、

腰からスニーカーのつま先へ向かうバランスをピックアップした後に顔まわりを見ると、

肩にかかるくらいの長さがばちっとはまる瞬間がある。

かといって全体的に見ればダメなのかと言えばそうではない。

全体のボディーバランスと雰囲気もマッチしていて、

わいの好きな髪型はこれだ!と決め打ちされた感覚に陥る。

だからこの時の動画が特に好きなのだ。

しかし、他の動画ではロングのときもあり、

それもまたグッドな時がある。

要はその人に似合っていれば、ボブやショート、ロングだったとしても

なんでも良いみたい。

 

兎にも角にも、韓国の女性アイドルグループを調べたのはこの時が初めてだった。

冬子という存在が新しい音楽の思考を与えてくれたのである。

最近ではtwiceのメンバーでも新しく覚えた人がいる。

今まで顔と名前が一致するメンバーと言えば

ジョンヨンしかいなかったが、

新しくミナという日本人メンバーも覚えた。

今更かよというコメントは聞き流す。

この子を覚えたきっかけは、

youtubeでたまたま見たに尽きる。

静かでおしとやかな雰囲気。

あの落ち着いた感じが良いなと思った。

因みにtwiceで好きな曲はHeart Shakerです。

 

以上、ある冬の日に知った冬子のお話と

それに付随した小噺でありました。

 

YAM

 

 

朝におはようございますと出てきて、25年。

四半世紀の時が経ちました。

今年も無事に2月7日を迎えることができ、

嬉しく思います。

幸いにも大きな病気や怪我をすることなく、

健やかに成長させていただきました。

 

今年は自分が持つ素の雰囲気を大事にしていきたいと思います。

それがどんなものかは分からないけど、

あまり気を張りすぎずに、

ゆったりとお風呂の中にいるような感覚で過ごしていきたいな。

 

Happy Birthday

 

 

今日も来てしまった。

真実を伝えると来て欲しくはなかったの。

でも、来てしまった。

僕は、負けず嫌いだと自負しているが、

その矛先が少し変わっている。

例えば、僕は嫌いな食べ物がない。

なぜかというと、美味しくない物であっても、

自分が食べられないという結果に至るのが、

とても胸糞悪い。

野菜に、お前食われへんのか、

しょぼいなー、まだまだじゃなと

馬鹿にされている、おちょくられているように感じるのだ。

食材に負けてたくない、

どうにもこうにもいられない。

お前さんはこんなものも租借し、

食道を介して胃袋に収められないのか、

と言われている。

うへっ想像しただけも顔の各部位が中央に集合をかける。

でも、しかし、一方でなんだよ。

自分が得意としていることで勝負ごとが起きると、その負けん気は息をひそめる。

とはいっても状況によるのだが。

本当に負けてはならない、敗北を押し付けられ、

チンチンのあたりがむずむずしてくるようなことがあれば勝ちは譲らない。

しかし、別に土に頭を擦り付け、

髪の毛を毟りたくならなければ、いくらでもわざと負けてやる。

それで、相手が喜び、浮かれ、僕に悪意を一片も向けてこないならね。

あーなんて僕は優しく、相手思いで、愛にあふれ、慈悲深い人間なんだ。

まあ、そういうスタンスのもと

今日まで生き抜いてきたので、

本日もこの縦に少し伸びた四角い箱に自分から足を踏み入れてしまった。

感じる。痛い。

四角形の角へ、その音は響いてくる。

その不協和音は隅にいけばいくほど良く響く。

やっかいなことに、僕が唯一、

箱の中でお座りしてもいい場所が

その4分の一のひとつである。

音の発信源に脆弱な電波をむけてみる。

ピーピー小鳥が鳴き喚き、

サルどもが檻の中で恥ずかしげもなく動き、

ウキーウキーと叫んでいる。

なんだよ。

少年は恋で胸の痛みを初めて知るんじゃないのか。

僕はそう習ったぞ。

 

つづく...

YAM

 

 

私の朝食はいつも二パターンと決めている。

ママがご飯の量を確かめてきて、

私が指定したらシラスご飯。

白米の上にシラスをかけ、

その上にネギと大根おろしを乗せて、

醤油をたらせば来上がりだ。

そこに汁物がつき、卵焼きやウインナーなど

お弁当の余りがおかずとして一緒に並ぶ。

ご飯の量を聞かれて、

私が自分でやると言えば、

もうワンパターンの卵かけごはんになる。

底の深いお椀に卵を落とし、

塩コショウ、味の素、醤油をかけて混ぜたら、

電子レンジで二十秒ほど温める。

そのあとにご飯を入れる─この時、ご飯の量で卵とかきまぜた後のグジュグジュ感が全然違うので自分でやるようにしている─と私の卵かけごはんは完成だ。

主食が変わるだけであとは大した違いはない。

ニ十分ほどで朝食を食べ終えたあとは、

出かけるための身支度を一通り済ませた。

今日は久しぶりに、

あいつと会う約束をしているのだ。

家を出ると、まとってくる空気が

いつもより陽気に接してくる気がした。

日常に響く音に合わせ、

信号の点滅がビートを刻み、

待ち合わせ場所までの道のりを飾るので、

足取りも弾む弾む。

そして、あいつと会う日は、

下を向いて歩くことをやめる。

意識してそうしているのではない。

頭のてっぺんを引っ張られ、

周りを見渡せと言わんばかりに

風景を明るく照らしてくる。

その日ばかりは自然の生き様をじっくりと

眺めてやれるのだが。

 

つづく...

YAM

 

 

本格的に始動した私の恋愛計画。

2022年がスタートして1週間が経った。

昨年の休日実績は、家にこもって寝るか

Netflixだった。

しかし、今年一発目の3連休は

外出をしているのだ。

女子ウケ抜群のコートを買い、

香水もつけ始め、モテるだろう外側の要素から

きっちり押さえにかかる。

なんとも計画的な作戦だ。なんなら来年迄には、車も購入しようと思う。

(先に付き合い始めたら購入は見送るので、出来ることを願うことばかりである。)

そして、家にいては出会いに恵まれないので、

今日もこうして外に出ている。

しかも、ここは高飛車プライド高めの巣窟と

なっている”スターバックス”。

そんなところでパソコンを広げてブログを書いている。

なんとも迷惑な客である。

自意識がある以上、まだ許してくれと言いたくなるが、世間様はそう甘くない。

カフェなんてところには極力行きたくないし、

キーボードカチカチではなくコーヒー飲めよ、

いっぱい人おるんじゃけえ、さっさとどけや、

など無下に批判されちゃったら

メンタルブレイク必須。

でも人の目を避けたがる私が、

自身の殻を破り、

出会いを求めて三千里とは言わない、家から約2.5kmも動いたのだ。

しかし、重大なことに気付いた。

この巣窟に集まる人、全然タイプじゃない。場所間違えた。

そもそも、ここにきてどうする。

カフェでナンパとかクソ笑えるし、ナンパなんてやったことすらない。

なんなら、逆ナンされてーな。とか思ってる人種だぞ。

 

ここの空気感に耐えられなくなってきたので、

パソコンを閉じて、もうお店出たい。

さてさて、どこに目的地を設定して外出すれば

良いのか。想像以上に問題は大きそうです。

それに外側埋めたところで何になるのか

よく分かってないですし。

洒落た飯より、茶色い飯が一番美味い法則は、

恋愛においても適用されますか?

 

YAM

 

 

駅前を抜け、商店街へと向かう。

ゲートをくぐり抜けると、

空気が少し重くなる。

人気もなく、シャッター街になりかけている

雰囲気のせいか、はたまた、

目的地へ近づいている不安なのか。

油でべたべたしていそうなラーメン屋が

右手に見えてくる。

隣にはTシャツ一枚九十九円と大きく

手書きされたポップと、虎の顔面をリアルに

再現している鞄がぶら下げられた服屋がある。

「ラーメンの脂っこい匂いがつかないのか?」と思ったが、

それを考慮して九十九円なのだと、

勝手に解釈した。

そのスムーズさには自分でも驚き、

まだ冷静な自分がいることに少しホッとする。

 

そのお店を通り過ぎると、

雑貨屋とシャッターが降りた

CDショップの間に細い路地があり、

そこを30mほど進むと、

目的地の喫茶店がある。

 

「カランコロン」昔ながらのベルがついた

重いドアを開けると、

綺麗な白髪を後ろにまとめた

おじいさん店主が出迎えてくれた。

左奥のテーブル席に彼女は座っており、

その後ろにはカラヴァッジョの名画が

飾られている。

 

「久しぶりだね。元気だった?」

僕に気づいた彼女は、

待ち構えていたかのようにそう言った。

 

「まあ、元気にはしてたよ。」

 それよりごめん。結構待たせた?」

「そんなに待ってないよ。」

半分くらいまで減っているであろう

ホットココアと食べ終わったケーキの皿。

どうやら随分と待たせてしまったらしい。

彼女の嘘はいつも優しくわかりやすい。

 

「やっぱり待ってるじゃん」

「それは別にいいよ。なんか待つ感じも

 久しぶりな気がして少しワクワクしてた」

急に呼んだの私の方だしと、彼女は笑みを浮かべて答える。

その思わせぶりな反応も、昔とちっとも変わっていない。

 

 

正義の反対は悪ではなく、

別の誰かの正義とか言うけれど。

それはアニメや漫画の中で

正当化される確率が高いだけであって、

現実で振りかざす場合は慎重になるべきだ。

 

相手の思う正義への対抗手段として、

自分の正義を当てることが間違いだとは言ってない。

その関係を成り立たせるために必要なのは、

自由への認識である。

 

他者の領域を無慈悲にも侵害する、迷惑をかける、

自分もしくは、その周囲にしか恩恵が

行き届かない私利私欲のための行動。

それを詭弁にも正義と置き換え、己の行動に反映する。

悪でしかない。

 

掲げる自由が他人を不利益に落とし込む

行為であれば、否定されるのは当然であり、

やっつけられた方の不憫さなど

考慮されないし、こちら側にその声は

届かない。

なぜなら、もう一度言うが

それは正義ではなく、圧倒的な悪であるからだ。

それをやっつけるから正義なのだ。

 

YAM

 

 

「金木犀の匂いがする」

秋になると散見される言葉だが、

正直それがどんな姿形で、どんな香りなのか知らない。

歩いていて嗅いだことがあるのかもしれないが、

金木犀と認識してない時点で、それは知らない。

 

しかし、先ほど金木犀について学んだことがある。

金木犀の花言葉には「謙虚」があるらしい。

 

青春恋愛マンガに出てくる主人公カップルよりも、

グループに属している、落ち着いた雰囲気の

サブキャラカップルの方が好きだ。

決して前には出過ぎずに、感情の起伏が激しい

主人公たちをクールにフォローしていく姿。

あれには何度か、憧れ焦がれて魅了されていた。

 

あの謙虚さ、そうか彼らが金木犀なのか。

彼らサブキャラカップルの絡みに残る余韻に、

陶酔させられていたのもそのはずだ。

金木犀の花言葉には「陶酔」もある。

間違いない。俺は金木犀を知っていた。

 

YAM

 

 

誰かの何かになりたいという願いは

とても贅沢で愛おしく、尊いかなと。

僕がいなくても替えがきくし、

人の歩みは止まらず

地球はいつもの様に回り続ける。

それでも、障害なく事は進むけど

あいつがいないとなんとなく不安だな、

寂しいな。くらいには思われる

存在になれたら、それはそれで何かに

なったような気がする。

 

光になりたい、指標になりたいとか

大それたことは言わない。

何かになれなかったとしても、

何かだったかもと思われたら

幸せな気がする。

確かにそこに存在したことの欠片が

まっていればそれで良い。

 

そんなことを思いながら、

壊れたiQOSを手に握り見つめる。

9ヶ月でした。紙タバコに戻ります。

 

YAM