アカデミー賞受賞の席で、
脱毛症に悩む ジェイダ・スミスの 風貌をイジッて

夫である ウィル・スミスに
猛烈ビンタ!!を くらった プレゼンターの クリス・ロック。

彼は コメディアンなので、たぶん 笑いを取るつもりで

言ったのかもしれないが

ボゴッ!という鈍い音を マイクが拾っているくらいだから、

ウィルのビンタは 本気度の高いビンタだったと思うし、
クリスは かなり痛かったのでは??
と 思う。




 

確かに突然の暴行は、褒められたことではないと思うけど
私のような、小心者は
あんなこと、したくても絶対できない。
ショックで 石のように 固まって、席をたつことも ままならない。
それぐらいが せいぜい…

そういう意味では、彼がやってくれたことは、

けっこう痛快  爆  笑飛び出すハート(笑)
賛否両論あるが、それが 私の本音。

え〜? そんなぁ〜
ウィル・スミス、気の利いた ジョークで、いらだちを返すぐらいの

機転はなかったの? とか
スターなら、スターらしい行動を取るべき。感情的になって、

暴行するなんて品性を疑う。

というふうに、クリス・ロックを 擁護する人も たくさんいるけど

肉体的な欠陥や、肉体的な障害、あるいは コンプレックスに

感じていることを 笑いものにする方が、一発ビンタの何倍も

重罪だ、と 私は考えている。

たとえば私は、20代の頃に 羊水過多症になったことがあって
その時 子宮が異常なほど巨大化した。
そのため、胃とか心臓とか、他の臓器が圧迫され、

呼吸も整わなくなり、命の危険にさらされただけでなく、

この手に抱くのを楽しみにしていた お腹の子も 結果的に、

妊娠 8ヶ月で 天に返す形になった。

そんな瀬戸際を 死にものぐるいで くぐり抜けてきたというのに

そんな私の体=妊娠線を見た元夫が発した言葉は

「気持ち悪りぃ〜腹だな」 えーDASH!

だった。

さすがに この時ばかりは、ビンタどころか、ナイフがあったら

「刺して」 やりたい気持ちになった。
拳が ぶるぶる震えた。
でも、こんな性格だから、結局 何も言い返さなかったし

大丈夫じゃないのに 大丈夫なふりをした。

私は 最初から、こんな性格を持って生まれてきたのか、
あるいは、こんな性格に 「教育」 されてしまったのかは 

わからないけど

弱音を吐いてはいけない、
弱い姿を見せるのはカッコ悪い、
打たれ強くて、倒れない。
たとえ倒れても、周囲をびっくりさせないよう、すぐに 起き上がる。
自分のことは、後回し。
いつも相手のことを 優先して 考えていなければならない
…etc.
それが 美徳。それが 人徳。
そんなふうに 思うところがある。

だから、今回 韓国人作家 クルベウ氏の
「大丈夫じゃないのに大丈夫なふりをした」 には
ああ…これ私だ、これも私だ、と
共感する フレーズが多かった。

 

 




その後、インスタグラムを通じて
「妻の病気に ついてのジョークが耐え難く、感情的に 反応して

しまった。私はまちがっていたし、恥ずかしく思う」
と クリスに 謝罪した ウィルだったが
実は こんなことも言っていた。

「私たちのような仕事では、罵声を浴びせられても、

人々に 訳の分からないことを言われても 

我慢できないといけません。

この業界では、自分を軽視するような人にも慣れないといけない。そして、それをほほえみ、大丈夫だというふりを しなくてはなりません」

ああ…
私も同じだ。
占い師という職業である以上、しかたがないといえば 

しかたがないのかもしれないが、人様の つらい話を朝から晩まで 

聞かされて、平気でいられるわけがない。
もちろん、罵声を浴びせられたり、訳のわからないことも

言われたりする。

なので、共感すればするほど
こちらだって、めまいがしてくるし、頭も痛くなったりするし
場合によっては、発熱したりして、2日3日、寝込んだりもする。

でも、ウィルが言うように
どんなに 嫌な人にも、我慢しなきゃならないし、慣れていかなきゃならないし、ほほえんで、大丈夫なふりをしていなきゃならない。

…泣ける…えーん汗

でも、
嬉しいわぁ〜先生のおかげで、気持ちが軽くなったわ♪

って、笑ってくれる人が いる以上

やっぱり どんなに つらくても やっぱり私は また、
自分より 他人を優先してしまう。

そんな日々が 続いていく。