3月24日に老衰で逝去された
俳優 田中邦衛さん(享年88歳)を追悼し
昨夜21時に「北の国から'87初恋」が放送されました。
「北の国から」は 1981年に開始された
フジテレビ系の連続ドラマで
原作・脚本は倉本聰さん。
主題歌の作曲・スキャットはさだまさしさんを起用した
不朽の名作です。
舞台は北海道・富良野の大自然。
不器用だけれど愛情あふれる父・黒板五郎(田中邦衛)と
名前のように純粋な兄・純(吉岡秀隆)、
優しい妹・蛍(中嶋朋子)の
「小さな家族の大きな愛の物語」です。
放送が開始された 1980年代は、日本中が好景気に沸いた
「バブル期」です。
天空では 木星×土星×冥王星がトリプルコンジャンクションと
なり、人々の価値観や愛の在り方などが
一気に多様化された時代です。
その後 40年を経た2020年、再び 天空では
トリプルコンジャンクションが起きましたが
どんなに文明や文化が進歩しても
人間の持つ強さや弱さ、滑稽さや美しさなど、変わらないものは
たくさんあります。
中でも 黒板親子は、そんな普遍の家族愛を 40年たった今でも
私たちに教えてくれています。
「何でも包み込む まさに日本の父でした」
そう言ったのは、演出の杉田成道さんですが
アクの強い風貌から、アクション映画やヤクザ映画などの役も
たくさんこなしているにもかかわらず、この「北の国から」の
父親役が いちばんハマり役だったことを考えると
田中さんの ASCアセンダントは、もしかしたら
家庭・家族を表す蟹座なのかもしれません。
そうだとしたら、2021年の木星×土星は、田中さんにとって
8ハウス(死の部屋)になるので、今年 天に召されても
何らおかしくはないのですが…
私のように、もっともっと長生きしてもらいたかったと考えた人は
たくさんいるに違いありません。
なぜなら、田中さんのように、乙女座に月や木星など
集中した星を持っている人は、指導者、教育者の星です。
人を育てるのが得意なので、
単なる演技だけではなく
人としての道や真理など、多くの学びを経験させてくれる
高い人間性を持つ人だからです。
「いつか この日が来るのを心のどこかで覚悟しておりました。
今は邦衛さんの笑顔しか思い浮かびません」
吉岡秀隆さんのコメントです。
惜しい人を亡くしました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。