前回のつづき冬の日帰り沖縄旅行記の続きです。
おきなわワールドから那覇に戻った私は、ぜひとも立ち寄りたいところがあり
沖縄市に向かいました。実は芸術家志望の地元の知人が、沖縄で自分の
アトリエを開いたとのことだったのですが、一度行くとよ言いながらいまだに
行けずにいたので、今回の旅行を利用してアポなしで遊びに行ってみることに
したというわけです。

全体的に時間がないため、ダッシュでバスターミナル内を移動。
ここから具志川線に乗り換え沖縄市に向かいます。
このルートは幹線に当たるらしく本数はある程度あるのですが、
ぼちぼち夕ラッシュに差し掛かる時間帯で、どうしても渋滞が心配になります。

結局1時間くらいかけてなんとか沖縄市の中心街までやってきました。

"沖縄市"なんて名乗っていますが、あくまでも沖縄の中心地は那覇市で、
沖縄市は第2の都市になります。そのメインストリートでバスを降りたのですが
降りた瞬間から、街の雰囲気が那覇とは全然違うことを肌で感じます。
なんというか、活気があまりないのです。

バス停の向かいにあった居酒屋は閉まってそうな雰囲気ですし・・・

アーケードの商店街は昼間というのになんだか薄暗い感じですし・・・

唯一コザ ミュージックタウンが気を吐いて営業していましたが、
それでも通りに人がほとんどいません。
目の前の道路の車の量は多いのに一体みんなどこに行ったんだ?と
疑問に思うほどです、寂しい街なのでした。
そんな街の中を、ブログに書いてあった住所だけを頼りにアトリエを
探すのですが・・・本当にこんな街にアトリエがあるのか?と心配になります。
いや、今回の訪問は完全なアポなしなので、たとえアトリエが見つかったとしても
会えない可能性も十分あるのですが・・・
こうして必死で探すこと10分ほど・・・

ついに発見!!
目立つ看板はなく、ポスターが貼ってあるだけのつつましい入口でしたが
ちょうどタイミングよく入口のロールスクリーンを降ろそうとしている知人を
見つけ、ここが彼のアトリエと分かったのでした。あとちょっと到着が遅れたら、
すっかり店じまいしたアトリエに気づけずに帰ることになったかと思うと・・・
いや、こういう偶然に助けられたことに感謝です。
「・・・あれ?kuromaku氏?え?びっくりした!何しに来たの?」
「ホームページにTシャツ売ってるって書いてあったから、買いにきた」
彼はOne’s Room gallery & studioというギャラリーをここに開いており
自分でも作品制作に携わる傍ら、様々な人の作品を展示したり
美術に関するトークライブを開いたりと、南の島で精力的に活動しています。
そもそも、商店街の空き店舗を自力で改造してアトリエを作ってしまうあたり、
なかなかのエネルギーの持ち主なのでしょう。
私は芸術には全く造詣が深くないので、いつの時代の作品がどんな特徴を
持っているかとか、そういった芸術的な話は聞いてもあまりピンと来ず、
最近どう?とかどんな作品作ってんの?とか、そんな浅い話で終始するの
ですが、それでも自分が普段触れ合わないジャンルの人々の話というのは
なかなか興味深いものです。

制作中の作品を見ながら、コーヒーを片手に話は弾み
30分の滞在時間があっという間に過ぎてしまいました。
「このあとどうすんの?」
「いや、日帰りだから、速攻那覇に戻って、最終便で実家に帰るよ」
「ええ?もう帰るの!?」
ハイ、那覇から往復2時間かけて、現地滞在は30分でしたよ!
そこまでしてよく会いに行くなあ、と思われるかもしれません。
確かに普通は時間をあわせて会って、ゆっくり話をしたりするのでしょうが
そんなことしなくても、フラッと遊びに行って話ができるだけでも楽しいですから。
それに個人的には、彼が将来大物芸術家になって
私の家に飾る大きな画を書いてもらえないか・・・
なんて期待もしてますし(なんじゃそら)。
とにかく、コーヒーのお礼を言うと大慌てでアトリエを後にし
また那覇に戻ったのでした。
(つづく)