俗にコンビニ本と呼ばれるものがある。コンビニの雑誌コーナーの隣に軽い読み物が売ってある。岩波書店や東大出版会の学術書は置いていないわけで、多くは芸能ゴシップのような通俗な内容である。少なくとも大学院の研究室に置かれることは無い。

 

その中で素晴らしい仏教書を発見した。

 

西東社「図解 ブッダの教え」という本である。実に優れた仏教入門書である。

 

内容は極めて高度で、著書は大変な学識をお持ちのようだ。非科学的な内容は見られない。

 

法華経は後世の創作であると書いてあるし、ブッダが生まれてすぐに天上天下唯我独尊と言ったという伝承も事実ではないと退けている。他力もブッダの教えではないと、うまく表現に気を遣いながらも、断定している。ところが、この本はどこをみても著者名が書いていない。僧籍をお持ちかどうかはわからないが、匿名でしか書けなかったのであろう。これが日本における仏教研究の現状である。