諸行無常という言葉は、平家物語で始めて習う人が多い。加えて日本の風土より生じる美意識から、なにか「はかなさ」を感じさせるものだと誤って伝えられている。

 

EVERYTHING IS IMPERMANENT

全ての宇宙の諸現象は変化するものであるというブッダの認識論である。

 

確かに人は必ず死ぬ。だが、一方で新しい命が今日もどこかで誕生している。花は枯れる。だが、しばらく見ていると新しい新芽の息吹が誕生し、新しい花が咲く。

 

素晴らしいことだ。

 

なんと、驚くべき豊かさに宇宙は彩られて作られているのであろうか。

 

ほんの100年もすれば、すべての人間は入れ替わる。乞食も王族も、愚者も哲学者も入れ変わる。しかも生命は連続している。

 

命は命からしか生まれないように宇宙は作られている。

寄せては還す波のように、常に滅びとともに新しいものが生まれている。