最近は YouTube で様々な大学入試の解説が見られます。

その中でも難関大学受験生を対象とした英文和訳で、東大生でも8割が解けない問題をパズルを解くように解説して感動させるというテクニックがあります。





私が東京の中堅予備校にいた時に英語の優秀な教師がいたので英語科主任に抜擢しました。その後三大予備校の一つにうつられ結構有名な方です。その方がこのテクニックを使うのが非常に上手いのです。自分で言ってましたからね。

困った予備校講師のテクニックというのがあります。

それは元々の英文の前後を切り取って、一部だけを出題するのです。

全体の文章を読めばわかるのにそこの一部分だけを切り取ってわざとわかりにくい文章を出してるのです。

しかも改と書いてあれば、何とでも改変できます。上の例でも改行が不自然です。ひどい例では原文のカンマを削除している場合すらあります。

数学ならともかく英語の文章で改というのは要注意です。

元々の文章が分かりにくいところを、それを一部を切り出した上、更に分かりにくく改訂して、解説しているわけです。

上の文章でしたら of の後にカンマを置くべきです。そうすれば、関係詞の後に「主語╋述語」が挿入されているということで終わりです。

そもそも東大生でさえ8割がわからないような文章を切り取って出す方が悪いのです。それでしたら東大の英語の平均点は2割を切ることになります。そもそも東大が設問ごとの平均点を発表しているんですか?

日本語で例えれば、

☆二つに折りて首にかける数珠

☆彼は笑いながら首を絞めているその男を見た。


みたいなもんです。前後の文章が切り取られてるので分かりにくくなってるだけのことです。私も短期の講習で初めての生徒にはやることがあるんですけれどね。

ユービックの生徒にはこういったテクニックは説明済みなので、ばれますので行ったことがありません。

訳してみましょう。

☆今お話ししている例をいくつか挙げましたように、人というのは大抵の人が普通だと声を揃える、納得すると思われる方法で行動し続けるものなんです。

冒頭のところでね、定冠詞付きで現在進行形で、今話している例においてって書いてある以上はこの前の部分に社会的同調圧力の例が書いてるはずです。