物価の上昇や 雇用様々な統計の数字が新聞やメディアにのっています。
次のように報道されています。
野党が独自集計をしました。実際は、賃金の伸び率は減少しているとの主張です。
これに微分積分の考えを当てはめてメディアに騙されないようにしましょう。
賃金がどんどん下がってものすごい労働者が困っているような誤解を受けていませんか?
賃金は伸びているのですね。伸び率が単調増加なんですね。
その伸び率を微分積分の考えを当てはめてみると、⤴️というグラフではないということですね。
伸び率が減少しているというのは賃金は上がっているのですがその上がっている様子が⤵️のグラフを描いているということです。
数3で習いますね。同じ単調増加でも、もう一度微分すればその増加に2種類あるということですね。
ましてや賃金の伸び率は減少の傾向に向かいつつある。
とのニュースを見ると数学教えてる私でも一体賃金は伸びてるのか減ってるのかよく分からなくなってきます。
もちろん単年度のそれぞれのデータを出しているわけですから正確には微分ではなくて差分です。
もう一つの話を付け加えますと三角関数です。本当は三角関数ではなくて円関数と言うべきだと思いますが。
例えば観覧車に乗った時の事を考えてみましょう。ワクワクして観覧車に乗りました。そうするとしばらくするとものすごい勢いで上昇して、頂上に登ると今度はあまり動かなくて怖いという印象を受けられる方もいるかもしれませんが、これは心理的なものではありません。
観覧車は角速度が一定です。一方 CD は線速度が一定ですから、CD を再生する時には最初はくるくる早く回ってるように思えて最後はゆっくり回転してるように見えるのもこれが原理です。
下の図をご覧ください。同じ時間に上がって下がる高さは違うのですね。頂上に登ってからあっという間に下がる気持ちは数学的な内容によるのです。
ああややこしいですね。

