経済雑誌の大学評価特集ほどくだらないものはありませんなぜならば財務諸表というのは経済雑誌であればすぐに手に入るから現場を見ないで数字だけで語っているからです。

 
ある経済雑誌の特集で大谷大学は最低の大学であり就職率が7割っていうことは大学を出ても3割が就職できないのだと書いてありました。
 
大谷大学大学院に社会人入学した私としては就職率7割というのは正しい数字なのです。
 
なぜならば仏教を専門とするコースがあり3割ぐらいの方がお坊さんになるわけです。
 
お坊さんになるのに就職とは言わないと言って怒っていた学生がいました。
 
キャリア支援センターからエントリーシートの書き方とか面接のアドバイスの案内講座が来るのですが怒って、お坊さんになるのにどうしてそんな講座に出なければならないのかとのことでした。確かにお坊さんになるのにエントリーシートっておかしいですよね。
 
当然就職とは無縁で就職届を出すということは坊さんとして恥ずかしいことだと言っていました。従って、お坊さんになるのに就職しましたと言って就職課に届けるようなことは絶対しないと言いました。
 
これが3割という数字は実感として体験しています。
 
本当にくだらない情けない記事だと思います数字だけでしか見ていないからです。
 
もう一つ申し上げます。随分昔のことですが早稲田大学がかなり赤字になっていた時のことであります。
 
慶應義塾大学の財務担当のお偉いさんからから直接お話を聞いたことがあります。
 
赤字の早稲田ほど恐ろしいものはないと言っていました。
 
つまりこういうことなわけです。
 
早稲田大学ほどの大学になれば生徒の募集に困っているわけではないし定員割れということはありません。
 
 
少々授業料を値上げしても定員割れということはなく生徒は必ず来るわけです。
 
ですから早稲田大学が赤字ということは改革を進めているということです。
 
 
10年20年先を見据えて今赤字になっても現場の早稲田大学の名声に甘えることなく、将来のことを考えて改革をしているという意味です。
 
これは随分昔の話です。その後早稲田大学が学部を構成し直したり様々な外国語教育やグローバル化をして今は成功しているという事実があります。