大変長大な歴史をコンパクトにまとめた書物なので何度も読み返しましたとてもタメになる本でした。その中でイスラエルに行った時にいつも考えてる疑問に大変なヒントを与えていただきました。    

 
 
 

 

 

 
 
              
 
 
1つはエルサレムは3つの宗教の聖地と言われていますがイスラムの聖地となぜ言われているのか?コーランにもムハンマドにもエルサレムは関係がないはずです。これは現地のユダヤ教徒も言っていました。

私の宗教学的知識では次のように分析しています。

エルサレムにあるアクサモスクというのは単に遠い土地という意味です。

ユダヤ教からイスラムに別れるポイントはモーゼの出エジプトからです。

そのため、 アブラハムからモーゼまでの歴史につなげるために旧約聖書に載っている地名に結びつけるためだと思います。
 
次の疑問はアメリカ合衆国はなぜイスラエルを支援するのかというものです。昨今大使館移転問題にも関わっている現在進行形の問題です。
 
エルサレムに行った時に「イスラエルよ安心しろ!アメリカ合衆国がついている」というパロディなのでしょうか「アメリカ合衆国よ安心しろ!イスラエルがついている」というシャツが売っていました。
 
考えてみれば後者が正しいのです
 
アメリカ合衆国にはユダヤ教徒が多い・富裕層が多く政治力を持っている。
これは確かに事実ですけれども人口の割合からいってもキリスト教徒の方が圧倒的に多い。
 
そこまでアメリカ合衆国の政策を左右するほどの影響力はないのではないかという疑問を持っていました
 
この本によればその疑問に対する解決が書いてあります
 
それは新約聖書の中の唯一の預言書である黙示録に次のようなことが書いてあるからです、

 

 

:1 なお、わたしが見ていると、見よ、小羊がシオンの山に立っていた。

また、十四万四千の人々が小羊と共におり、その額に小羊の名とその父の名とが書かれていた。

:2 またわたしは、大水のとどろきのような、激しい雷鳴のような声が、天から出るのを聞いた

わたしの聞いたその声は、琴をひく人が立琴をひく音のようでもあった。】

 

聖書の預言が成就するためにはシオンの丘が滅んではならないのです。
 
びっくりして聖書をもう一度読んでみました
 
確かにキリスト教の終末観には
最後の審判にシオンの丘に 立つ人々が出てきています
 
シオンの丘がなくなればキリスト教は成立しないのです。
 
アメリカ合衆国にはキリスト教原理主義・福音派が多いわけです。
イスラエルは絶対に戦争に負けない。
四国ほどの面積の土地を核兵器で守っているのです。
 
 
現地の ユダヤ教徒によれば

 イスラエルが戦争に負ければ人類は滅ぶのだと言いました。
だから絶対に戦争には勝つのだ。とのことでした
 
それどころかを読んでわかったことはイスラエルが戦争に負けたらキリスト教が成立しなくなってしまいます。最期の審判の日にはシオンが必要なのです
 
だからアメリカ合衆国の大使館をテル・アビブからエルサレムに移転するのではなくてテル・シオンに立てなければならないのです。    
 
現地の報道(今はネットで簡単にみられる)をみれば確かにトランプ氏はZIONの丘を応援しているとのこと。大変わかりやすい本で是非とも一読をお勧めいたします。
  

なお 日本聖書協会のホームページで 新共同訳をはじめとする いくつかの 聖書の訳の 単語から 検索することができますから直接 訳文原文はそちらでご覧ください。