今年はまた完全反射の問題が出た。過去に繰り返し出ている問題である。例えば正方形の中の完全反射において正方形がABCDではなくて0 ABCになっている。このことから完全反射は直線の経路で表示せよとの出題意図であると考えられます。
多くの学習塾が作った問題集の解答を見るとグラフを描くように指示されていますがこれはまったくの間違いです。だからグラフがかけないように今回の灘中学の問題でも少し本質を変えないで形式を変えているわけです。
 
 
灘中学の入試問題は単なる暗記では解けない。

しかしながら、アドミッションポリシーは一貫しているからある程度のパターンがある。とはいってもパターンと言うよりは将棋や囲碁で言う定跡のようなものがある。
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さらに2018年の灘高校入試でも完全反射問題が出ています。これも全くの間違い。デカルト座標を作って回答することは不可能です。極座標ならまだわかる。
 
 
 
 

 
 
これはもともと東京大学で出題されたことがあります。灘高校のある先生が書かれた大学受験用の参考書に詳しく説明されています。


中学入試を研究する際には高校入試を研究しなければなりません。そのためには大学入試を研究しなければなりません。なお完全反射とはエネルギー量が完全に保存される反射と言う意味です。詳しくはこのブログで少し説明してみたいと思います。