ワーグナーと言うのは派手な音楽であり、勇壮なハデハデしい軍歌のような音楽だと勘違いしてる方が多いように思います。これは映画「地獄の黙示録」のテーマ等に見られるように映画で戦闘シーンで使われること。なんといってもショルティの指輪の演奏に基づく誤解だと思います。

 

ワルキューレの騎行というのは戦闘シーンではなく死者をワルハラに連れていくための鎮魂のシーンです。そして愛する二人の情に打たれて、ボータンの命令に背き・・・・という伏線なのです。そのあとの情愛の切なさ!



実際にバイロイト音楽祭でワーグナーを聞いてみると最も感動する部分は弱いppなのです。音楽がデ・クレッシェンドしてすーっと暗闇の中に消えていくこの切なさ悲しさ苦しみ。

 

*オペラと楽劇の違い・前奏曲と序曲の違いは、途中で拍手が起こらないことです。

 

 

これがワーグナーの最大の魅力だと思っています。