岡山ではハンセン病の療養隔離施設がありました。

差別はよくないことです。

ところがハンセン氏病に対する差別は男女差別や社会的弱者に対する現在の差別とはその性格が全く異なるものなのです。

1、国家による隔離政策によって行われました。遺伝病でもないのに強制的に中絶をさせると言う方法も取られました。


2.また「らい予防法」によって差別が行われたのです。

 
決まりを守ると言う事は大切なことです。学校でも教わる事ですね。だけれどもその決まりが本当に正しいのか考えるということがもっと重要なことです。

30年前のことです。中国の留学生の方とお話をしたことがあります。当時、四人組事件と言うのがありました。毛沢東の奥さんが政治犯として死刑判決を受けました。

その時、留学生の方に質問しました。あの方はどのような悪いことをしたのでしょうか?人を殺したとか、ものを盗んだとかそういった悪いことをしたのでしょうか?と聞いたわけです。

返答は「中国には憲法で反革命罪があります。共産革命の理念を否定したものは法律によって死刑になります。」との事でした。

つまり中国共産党の悪口を言うと死刑になると言う法律がちゃんとあったのですね。

ドイツでもナチスがユダヤ人を大量に虐殺いたしました。これもニュルンベルグ法と言うのを作ったわけです。

https://www.ushmm.org/outreach/ja/article.php?ModuleId=10007695

 


ですから、国家が法律を作って差別をすればそれは合法的なのです。だから決まりを守る事は正しいわけです。しかし、その決まりは作った側に有利になっている、都合の良いように作られている。

だからハンセン氏病の差別もいまだに罰せられた人がいないのです。

決まりを守る事は正しい。しかし。その決まりが本当に正しいのかどうかを考えなければならない。
 
 
アドルフ・ヒットラーの言葉:社会に役に立たない人間を抹殺することは合法である。
 
 
そしてヒットラーはどんな法律でも作れる立場にあった。