芸能人がバラエティ番組で英単語を並べただけで海外を旅行したという設定。これを見て「文法など必要ない!」という意見を聞いた。

 

 

もちろん。その通りだ。97%正しい。

 

私もカタコトのドイツ語でずーっとドイツに滞在していました。

 

どこが間違っているかと言えば:

 

・言葉はツールですから、あなたはそうであっても国家レヴェルの外交には当てはまりません。それともあなたは日本の代表者ですか? TPP交渉は片言の英語でできますか?

 

願望を事実認識に絡めてはいけませんね。これって人類の過ちの歴史ってことで多いよね、ドイツ人は優秀な民族であってほしいという願望と、実際に「ドイツ人は優秀な民族である。劣った民族は抹殺すべきだ」というのに結び付けてはいけませんよね。

 

 

元に戻って:

・なぜ、英語なんですか?アラビア語の単語を並べても番組が成立しませんよね。

・英語だからまだよいので、女性名詞・男性名詞や格変化(屈折)のある外国語では名詞の単語だけを並べても、誤解されますよ。

 

 

このブログの方針です。具体例です。海外に行くにはパスポートが必要ですね。有効期限がありますから、海外滞在中に失効したら不法滞在になりますね。

 

パスポートには有効期限が書いてありますね。失効するというのはexpireです。「date of expiry …月・・・日」と書いてあったら。その日なのか、それとも、前の日まで有効なのでしょうか?公文書ですから。知らなかったではすみません。うっかりでも不法滞在になりますよ。当番弁護士も呼べませんよ。

 

さて、中学校程度の文法です。

 

「状態を表す動詞」とか「動作を表す動詞」って習いますよね。

雨が降るというのは何時間でも雨は降り続けるのであって、It is rainning.

と進行形になりますよね。

 

学校は4月から始まる

 

というのは in か from なんて高校入試によく出るところですね。

 

文法の基礎ができておれば、「4月じゅうを通じて始まり続けることは不可能です」とわかりますね。

 

言語って物理現象ですから、文法ってのも自然法則です。

 

辞書では用例が大切なのです。パスポートがいつ失効するかも用例を見れば書いてありますよ。電子辞書で見出しだけ見てはいけませんね。最近、スマホを片手に、図書館で英語の問題集を見ている高校生を見てびっくりしました。