2016年センター現代文に「縮減」という漢字に関する設問がある。


西洋哲学の研究者は、難しい言葉を使いまわすことがお好きなようです。


そのなかに、縮減装置という言葉がありますが、これを定義して、


「人間は無限の情報を処理しきれないがゆえに、人間の世界観の解釈においては、それを縮減しなければならない」


などと書かれているのです。

これをもう少しわかりやすく言うならば、


「世の中ってややこしいことや難しいことや複雑なことばっかりだよね。だから、それを簡単にして解釈したら人間って、すごーく楽じゃん」


というところでしょうか。


物事を過度に単純化することです。それ自体は「ややこしく考えない」ことの方が「楽ですから」(認知の負荷が少ない)ので悪いことではない。


・あの人ってAB型だから・・・・なのようねぇ。

・とりあえずどこの塾が良いかわからないからネットで調べて子供の受験は丸投げしよう。

・うちの子供の成績が悪いのは学校の教え方が悪いからだ。


この程度ならともかく、「ドイツ人は優秀だ。ユダヤ人は劣っている」

とか、医療全否定本のように、「病院に行ったら医者に殺される」「ガンになってもほっとけ」のように、


1.自ら考えることを放棄する。

2.わかりやすい極論を信じてしまう。


これが縮減装置。



というのは縮減装置が働いているからです。


・公式の意味も考えずにまる覚えさせ、当てはめるだけで答えが出る。(はじきの公式等)


・たくさんの宿題をこなしたり、夜遅くまで、勉強したのだから中学受験の合格するに決まっている。


これが縮減装置。


困ったことに中学受験で「縮減装置」が働くこともある。受験に合格ためには様々な要素がある。それらを無視して一つの要因に決めつけてしまう。


学年ビリが難関大学に、とある方法でいきなり合格するとか・美しいノートのとり方をすれば・・皆が難関校に入るのなら、定員を無視している。


これが縮減装置。


塾で「分かりやすい授業」には要注意。「ざっくりいえないもの」を「ざっくり説明すること」




ビジネスでも手帳のとり方をかえたり、マンションの間取りをかえたり、パソコンをかえたらみんな年収が一千万?


それなら、経済の原則に矛盾する。


これが縮減装置。


縮減装置が自由な発想(行動)の制限の対義語なら。子供を自由にだらだらさせること。子供の心の中は「言葉はともかく夢想・妄想・イメージ・トレーニング」。


一切自由だから。


進学校ほど生徒に制約を与えない。






これが縮減装置。