最近インターネットで、葬儀の際にお坊さんを、「お経」を読むことだけのために呼ぶサービスについて、様々な仏教関係者からの批判が出ているようです。




大谷大学大学院在学中に、学生課でとんでもないアルバイト募集をみました。

仕事内容は、「葬儀補助」。

どういうアルバイトかと思って確認すると、

「**経が読めること」

「頭を丸めていること」

ということが条件になっています。

大谷大学は仏教系の小さな単科大学ですから、当然、お寺の跡継ぎの学生はいくらでもいます。


そうなると、宗派は違うといえども、一通りのお経が読める方というのは、いくらでもいるわけです。

つまり、葬儀補助のアルバイトというのは、お葬式に頭を丸めてそれらしい格好をして、皆でたくさん集まってお経を読むというアルバイトなのです。

さて、葬式をされる方は、そんな事情は知りませんから、考えてみれば、例えば日蓮宗の葬儀に浄土真宗のお寺の跡継ぎが来てお経を読んだとしても、誰も気づかない。

宗派が違ったとしても、一応、宗派外のお経ぐらいは読めるからです。

そうしてみると、どうでしょう。


葬式に、お弟子さんのような若いお坊さんを何十人も引き連れてくる高僧だと思うでしょう。そしてお葬式の際に一斉に読経されたら、それだけで葬式の主催者は満足するでしょう。

ところがその若いお坊さんたちは、単にアルバイト学生で、まったく宗派も違うお経を、金目当てに読経している。

でも、誰も気づきませんよね。

時給の具体的な金額をここで述べるのは差し控えますが、このアルバイトは、ある意味きわめて特殊な技能を要する仕事ですから、びっくりするほど高額である、とだけ申しておきましょう。


東大に行って家庭教師をするよりも、仏教系の大学に行って一通り各宗派のお経を読む練習をしたほうが、学生アルバイトどころか、ひょっとすれば一生それだけで暮らしていけるのではないかとさえ思ったほどです。