ヤフーの知恵袋のダイビングに関するQ&Aを見ると、

この人は本当にプロか、そもそも本当に潜ったことがあるのか・・・

としか思えないような回答が、ベストアンサーに選ばれています。


なお、このことにこだわる理由はたった一つしかありません。


それは、命にかかわる問題だからです

いくつか例を挙げます。



1 ダイバーズウォッチを20気圧防水というのを190mまで潜れると自称プロダイバーが書いています。

もちろん、実際に190mまで潜ることはなく、あくまで理論値ですが、


これは100%間違っています。

ダイビングのプロが、ゲージ圧と絶対圧の区別ができないのでしょうか?

とてもプロとは思えません。



「ダイビング 残圧計」の画像検索結果

少し説明するならば、地上約を1気圧として圧力計を作ると、非常に使いにくい。


医療現場で酸素吸入器が空になった、というのを1気圧になったというとわかりにくいですよね。スプレー缶が空になったというのを0気圧になったと言っても、真空になりませんよね。


だって、実際の0気圧であれば、人間は死んでいます。


ですから便宜上、地上は一気圧だからといっても分かりにくいで、表示上の方便として、地上を0気圧で表示することもあるわけです。


ダイビングで残圧計器がゼロを示していても、タンクの中が真空なんて、ありえませんよね。





10m潜るごとに1気圧増やして表示するようにしているのです。これをゲージ圧と言います


ですから、メモリとしての圧力計は地表約0気圧として、そこから考えればわかりやすい。


ダイバーズウォッチは、ゲージ圧で示していますので、20気圧防水は、190mまで潜れるというのは、まったくの間違いです。



質問 シュノーケルは役に立たない。だって、水中で息ができないから。

ベストアンサー 本当にその通りです。たかが空気の節約のために、水中でシュノーケルとレギュレーターを交換するということは、無駄なことだと思います。


これは、ある自称インストラクターが投稿した内容ですが、おそらくボートダイビングしかしたことのない方が書き込まれたのだと思われます。

それではシュノーケルがなぜ重要かということを、きちんと説明いたします。

人間の体は、海中では若干の浮力を持っています。

ですから昔は、海難事故において「浮き身」という練習がありました(注:呼吸をした時としていないとき、あるいは個人差があるので、絶対に浮くというわけではありません)。

そうしますと、なぜ海でおぼれる方がいるかと言えば、それは頭のてっぺんに口がないからです。頭のてっぺんに口があれば、そのまま沈んだ状態で呼吸ができます。しかしながら、海でパニックになっている人は、どうしても顔を上げようとか頭を上げようとして、体力を消耗するわけです。


例えば水泳を例にとってみますと、クロールでも平泳ぎでもそうですが、水泳のうまい人は、頭を、がばっ、がばっと上げて、息継ぎをすることはありません。

それは体力の消耗とエネルギー効率の問題です。

少しおしなべたたとえをすると、人間の首から上の部分は、同じ大きさのボーリングの玉と同じぐらいの重さがあります。

ボーリングの玉を手で、プールや海中でそれを外に出して何メートルも泳げますか?

そもそも、ボーリングの玉なんかを手でもって泳いだら、極めて危険ですよね。

まあ、ボーリングの玉ならそこで捨ててもいいが、人間の頭を捨てるわけにはいきません。

ですからシュノーケル最大の利点というのは、頭を出さなくてもいいという点につきます。


これらはもともと、スキンダイビングからその延長としてスキューバダイビングを習った私には、常識です。

東海大学潜水訓練センターで、それに気づかせる非常に重要な訓練がありました。


東海大学潜水訓練センターほど、科学的で効果的なダイビングの指導をしているところは今でもないのではないかと思います。



それは、足の立たないプールで立ち泳ぎを30分させるという訓練です。

最初は大変つらい訓練でした。しかし慣れるにしたがって、頭を上げなければいいのだ、シュノーケルの先を少しだけ水面上に出しておけば、呼吸は確保できる。その場合に先ほど言いましたように、人間の体は浮くわけですから、まったく体力を使わない。



シュノーケルを使って30分立ち泳ぎというのは大変体力を使うことかと思う人もいるでしょうが、そうではありません。



シュノーケルの先を少し出して、なるべく体力を使わないようにする。

体力を使わなければ酸素使用量は減る。

精神的に安定する。



ちょうど座禅か何かをしているかのように、足の立たないプールで、シュノーケルを使って呼吸をしているわけです。


そこで完全に理解したことは、ダイビングの機材でシュノーケルほど大切なものはない。

30分以上立ち泳ぎができれば、体力が続く限り、何時間でも立ち泳ぎができる。

というよりも、立ち泳ぎさえしていません。

単にシュノーケルで呼吸を確保し、あとは完全にリラックスして水中(海水プール)でじっとしとればいいわけです。


ですから、立ち泳ぎの訓練というと、何かものすごく頑張って泳いでいるように思われる。それはシュノーケルをつけていない状態での話です。

シュノーケルをつけなければものすごく頑張って泳いでいるような気がしますが、シュノーケルをつければ泳ぐ必要さえない。

ですから、ダイビングの3点セットで一番大事な機材は、シュノーケルです。


ですから、ヤフーの知恵袋でベストアンサーとなっている自称ダイビングのインストラクターは、リスク管理そのものができていないわけです。

その方の意見によれば、レギュレーターがあるのだから、水面移動もレギュレーターで呼吸すればいい。少々の空気の節約のために交換するのはばかげているという、もっともらしい意見です。


しかしながら、ダイビングというのは、機材に頼るスポーツです。

ですから、常に機材に頼らない訓練をしないといけない。




この自称インストラクターは、空気ボンベから空気が永久に出てくると思っているのでしょうか。空気が亡くなったりしたときに、シュノーケルがなかったらどうするのでしょうか。



ここで反論があると思います。

BCをつけているのだから要らないのではないか、と言われるかもしれません。



しかし今申し上げたように、常に機材に頼るスポーツは、それが壊れたりなくなったりすることを前提にリスク管理の訓練をしなければならないのです。



BCは絶対に壊れないのでしょうか?

壊れた場合、あるいはボンベも空になった場合、最終的に頼るのは、シュノーケルです。シュノーケルの使い方をマスターしておけば、そして、体力の消耗ほど体力のロストはありませんから、常に、体力の消耗防止と安全管理のためにはシュノーケルが一番重要なわけです。


ですから、ボートダイビングでシュノーケルをしていないインストラクターとは、一緒に潜ることはしません。


万一のことに備えるのが、リスク管理なのです。

想定外のことに備えるのが、リスク管理なのです。