春から 夏になるとシュノーケリングの事故が報道されます。 そしてこの ブログのアクセス回数も多くなります。

このシュノーケリングの理論と訓練について最も適切な意見は、日本ダイビング界の第一人者であるスガジロウ先生のブログをご覧ください。


http://jsuga.exblog.jp/

 スガジロウのダイビング「どこまでも潜る」


仮に10mの長さのホースを持ったら、10mの深さまで潜ることができるでしょうか。


もしできるなら、高い機材を買ってスキューバダイビングなど誰もしませんね。

これは、2つの理由によって不可能なのです。


一つは、肺にかかる圧力が水深によって高まりますので、ホースの先から空気を吸うことは不可能だからです。

大体30㎝から40cmの圧力差で呼吸は不可能だと言われています。 ソースは国家 潜水士免許の 試験によります。


次に、少しわかりやすい例を言います。


人間が酸素交換をするのは肺であり、口の中ではありません。したがって、肺から口までは死腔(dead space)と言います。

非常に浅い呼吸を繰り返せば、外部から人間の体に酸素が取り入れられることはないわけです。また、このデッドスペースの関係で、人間の吐いた空気の中に酸素が含まれます。

吐いた空気に酸素が全くないということはありません。


そこで、そのホースの内容積が200ccだとします。


浅い呼吸をすれば、ホースの外から全く新鮮な空気は入ってこないことになります。

ですからシュノーケリング一つとっても、決して簡単なスポーツではないわけです。



シュノーケルは細くて長いか、太くて短いかのどちらかにしないといけない。


そして、完全な遊びのように思われますが、シュノーケルも、リゾート地で子供が利用する場合は、子供の肺活量に合わせて選ぶ専門家のアドバイスを受けるべきだと思います。


次に、シュノーケルは当然水が入ってきます。


そのためには、舌でシュノーケルを少しふさぐようにして水が入ることを前提に、ちょうどうがいをするように、「ちゅるちゅるちゅる」という呼吸をしなければいけません。

また、シュノーケリングがスキューバダイビングより安全ということは絶対にありません


シャロー・ウォーターブラックアウトという現象もあります。


また、「二次おぼれ」についても、知っておく必要があります。


おそらく、シュノーケリングの個々の事件において、私が分析したわけではありませんが、怖いのは、浅い呼吸をすると、だんだん酸素欠乏症(ハイポオキシア)になって、判断力を失っているが自分で気づいていない、これが一番怖い状況であると思われます。


なおここでは、これ以上の難しい話はやめておきます。



ブログをご覧の皆さんにお願いがあります。


匿名のネットで自称インストラクターとかプロダイバーと言っても、ライセンスカードも見せなければ書けないというわけではありません。

ですから、命にかかわるダイビングについては、専門の資格を持ったインストラクターに相談すべきです。



シュノーケリングというのは、決して簡単な遊びではありません。


やはり海でも山でもそうですが、きちんとした指導団体や専門家の意見を仰いで訓練を受けるべきです。

山でもそうですね。


普段ハイキングに行くような山でさえも、遭難事故が起きることもあり得ます。


こういったネットの書き込みを見て、間違った知識をひけらかす自称インストラクターや自称プロダイバーの文章を分析してみると、一つの傾向があることに気づきました。


それはやはり、素人に説教したり、自分が知識を持っていることをひけらかしたりということで、細かい表現にこだわっている人がいらっしゃるようです。



例えば、質問者が「スキューバ」と書いているのを「スクーバ」の間違いだなどとしています

もともとスキューバいうのは「self-contained underwater breathing apparatus 」 の頭文字からの合成語ですから、それをどうカタカナでどう表記するかは、定着しておりません。


私は英語で「スキューバ」と言っているだけです。


それを「スクーバ」と聞こうが「スキューバ」と聞こうが、そしてそれをどう表現しようが、それはすべてその人の表現の自由の範囲内です。


また、タンクをボンベと言ったら、「ボンベではなくタンクと言いなさい」


ちなみに私は、「ボンベ」という表現をします。

もともと空気タンクのことをなぜ「ボンベ」と言うか。

はっきりここで責任もってお答えします。


一つは、爆弾の形に似ているから「ボンベ」と言う。

これは、間違いではない。


もっと重要な理由は、実際に「タンク」は爆発したことがあるからです。

おそらく、雲見のボンベ爆発事件というのを御存じの方はいらっしゃらないかもしれません。


わかりやすい例でいえば、映画ジョーズで最終的にサメをやっつけたのは、ボンベを爆破させてふっ飛ばしたわけです。


少なくとも、空気タンクというのは粗末に扱ってはいけない。直射日光に当てて 放置しては はいけない。置く場合は転ばないように横にして重しを置くなど、常に丁寧に置く必要がある。


こういう戒めをもって、往年のプロダイバーは、「ボンベ」という言い方をしたのだと思われます。



ダイビングとは関係ありませんが、ヤフーの知恵袋のバイロイト音楽祭のQ&Aに私のブログ及び旧HPからのバイロイトの切符の入手方法をまるまる移し、さも自分がバイロイト音楽祭の専門家のように書いているベストアンサーを見たとき、ネットの世界は怖いなと思いました。


少なくとも専門音楽評論家などを除けば、私は一般人でバイロイト音楽祭にもっとも多く行った者のひとりだと思います。

その私のページをコピペ。あたかも自分がバイロイト音楽祭の専門家であるかのように書いている。


おそらくは自己顕示欲のためにやっていることでしょうが、こんな迷惑なことはありません。




*ただ、padiの場合。インストラクターの処分歴やステイタスは公表している、おそらく、ほとんどの方が知らないと思うので、ここで指摘する。

http://www.padi.co.jp/procheck/result_for_procheck.asp 


よりインストラクター番号とイニシャルを入力すればだれでも確認できる。ですから。 パディジャパン 所属で 番号を書いていないダイビング・ショップは信用できない。


昔、潜る予定はなかったのですが、マルタ島で、ふと、見るとPADIのお店があるから、そういえば地中海で潜った事はなかった・・ということで、番号を言ったら、パソコンをいじった後に、「どうぞ、ご参加ください」との由。


ただし、PADI JAPAN 成立前から潜っている。友竹進一先生のお名前が入ったPADI潜水指導協会のライセンスも西村周先生の直筆サイン入りの東海大学潜水訓練センターのライセンスも持っている。


この辛口ダイビングに共通することですが、 命に関わることですから必ず専門家にご相談ください。


一番簡単に相談できるのは上記パディジャパン問い合わせることです。

2023年 年7月 5日 補足 投稿


シュノーケリングの事故が起きるたびに 色々な ネットのコメントを見ております。


その中でライフジャケットを着用するべきであったというコメントがあります 。


そもそもライフジャケットを着用することをシュノーケリングと言えるのでしょうか ?


検索でたどり着かれた方がほとんどだと思いますので多少説明的になります。


このブログはスクーバダイビング歴40年を超えるプロインストラクターの個人のブログであります。


匿名ではございませんので 詳しくは直接お問い合わせください。


ダイビングでシュノーケルというのはなぜ必要なのでしょうか ?


これは頭を上げないで海に潜ることを前提としています。


これを Breath Hold DIVING と言います 。


従ってシュノーケルの中には必ず水が入ります 。


そのため訓練を受けた ダイバーは シュノーケルクリア というテクニックを学びます。


シュノーケリングで事故が起こったという報道がおかしいのではないでしょうか ?


海水浴場の近くのお土産屋さんで おもちゃの シュノーケルとか水中マスクを売ってるのを見るとゾッと致します。




海水浴客とか水遊びをしてる人がシュノーケルをしていたということでシュノーケリングの事故と報道されてるとしか言えません。


さてこのブログは 建設的な提言をすることをモットーにしております。


今現在ネットで極めて危険なシュノーケル付きマスクが販売されています。





シュノーケルは必ず海水が入ってきます。 空気弁が付いてるものは極めて危険であります。

空気弁というのがついてる以上はそれが壊れたら海水が入ってくるわけです。


ピンポン玉のような浮きが入って海水を止めるものがありますけれども それでは 波の影響や 口と浮きの位置によっては海水が入ってきます。



 死亡事故が多発したので現在では ダイビングショップでは売っていません。


直ちに法規制すべきだと思います。 見つけるたびに Amazon で絶対に買わないようにとコメントしております 。


なお命に関わるようなことはネットで検索しない方が宜しいかと思われます 。 詳しくはパディジャパンにお電話されるか近くのダイビングショップにお問い合わせください。