山中伸弥先生はもともと、整形外科医であったのですが、あまりにも手術が下手なので「ジャマナカ」と言われて、しょうがないから基礎研究に転じたとご自身で言われています。

 

ノーベル賞受賞者としての発言の重みを考えた、気配りです。

 

ちょうど大谷大学の大学院で、ES細胞の倫理学の問題を研究しておりました。

その際何よりも困ったのは、あまりにも科学の進歩が速すぎて、論文自体が追い付かないのです。

特に韓国のファン教授がねつ造論文をした時、片端から文献が書き直されてしまい、読み直すのが大変でした。

そのころ、iIPS細胞という言葉は当然ありませんでしたから、≪人の胚細胞に由来しない幹細胞≫を研究されている人がいるとお聞きしました。

 

その時点で山中先生は、「ジャマナカ」という言葉は一切使われていなかったと記憶しています。

 

そのとき読んだ文献では、整形外科の現場でリハビリの必要な患者さんを治療されているのを見て、本当にリハビリというのは大変なことだ、しかも、それでうまく回復すればいいものの、そうならない患者さんはとてもつらい、だから、根本的な治療法を考えるために再生医療の道に進んだとおっしゃっていたと記憶しています。

 

ところが、ノーベル賞を受賞されてから、一切そのような発言はされていないように思われます。なぜならいまリハビリに挑戦されている患者さんに失礼だと思われたのだと思います。

 

そこで、本当に「ジャマナカ」という言葉があるのかということで、例によって海外のニュースを検索してみました。

たとえば「jamanaka」とか、いくつかのキーワードで、山中先生は本当に手術が下手だったのということを、英語検索しましたが、まったくそのような文献は、見つかりませんでした。

 

当時すでに気が付いていたのですが、せっかくの山中先生の気配りを否定することは遠慮したかったので、多少ノーベル賞フィーバーが収まった時点で、このことをブログで書く次第です。