現在高齢者が自動車を運転して高速道路を逆走するといったことが社会問題となっております。

 

それではなぜ、高齢者が自動車の運転をするのか、免許を返納しないか、ということに関して、分析をしてみます。

 

もちろん、地方においては自動車なくして生活ができない。これは事実でありましょう。

 

しかし、それならば、交通の便利な都会では、高齢者の自動車事故は全くないのでしょうか?みなさん返納されるのでしょうか?

 

そうではないですね。



 

高齢者が自動車免許の返納をしない理由については、様々な理由があると思われますが、一つはプライドの問題だと思います。

 

現在の高齢者は戦後復興を支えた世代で、3Cと言って、自家用車がステイタスだったわけです。

 

しかもしばらく自動車に乗るなということではなく、もうお前は一生車に乗るなと言われれば、俺はまだ大丈夫だ、俺はちゃんと運転できるのだということで反発をされる方が多いと聞いております。

そこで解決策の一つを提言します。

 

 

それは、高齢になって自動車を手放す、あるいは免許を返納するという方が、十分な誇りをもって返納できるようなシステムを作ればいい。

免許の返納をすると、ある程度の特典があるようですが、その程度ではだめです。



 

免許返納をした方には、毎月、表彰会を開いて、代表者に
県知事から表彰状を送ってはどうでしょうか。

 

そんなにお金がかかることではありません。


 

また、免許を返納した場合には、非常に見るからに素晴らしい、例えばクレジットカードのゴールドカードのようなものをプレゼントして、それを見せれば皆さんから尊敬されるようなシステムを作ればいいのではないでしょうか。


 

例えば、新聞で80歳や90歳の方を紹介するのに、すでに免許を返納した、リスク管理のできる立派な方だということで、そのゴールド認定証のようなものを写真にとって掲載すればいいのではないでしょうか。

 

 

この私の提案は、ゴールドとか感謝状とか、こういったものにはほとんどお金がかからないという点です。

 

ですから、免許証を返納した時に紙切れ一枚を渡す。

こんなことではまずい。


 

まさに、持っているだけで自慢できるようなカードを渡して、そこに県知事から感謝の言葉を入れる。

 

 

これが、一つの提案であります。

 

そもそも、高齢者の免許返納に関する問題点は、

一生自動車を運転することはできない

 

ということで、相手の人格を全否定しかねないというところにあります。

 

だから、免許を返納しても、手続きをすればもう一度免許の再交付をしできるようにするのも一つの方法でしょう。



 

なおその際は、警察ではなく、例えば臨床心理士が応対する。


 

「今までお疲れさまでした。とりあえず、危ないから、免許を一時停止しましょうか。元気になられたら、どうぞ運転して皆さんでドライブを楽しんでください」


 

こういう言葉の一つもあれば、

 

「おれは免許を返納していない。一時的に体がよくないから預けているだけだ。その気になればいつでも運転できるんだ」

そう感じてもらえれば、未然に事故を減らせるだけでなく、高齢者のプライドを守ることもできるのではないでしょうか。

 

 

提言・・・免許の返納に関しては、免許センターに臨床心理士を配置することを提言します。