ある程度の年齢になりますと、物忘れがあります。
それをかかりつけ医に相談するということは、決して悪いことではありません。
どういうときに物忘れで困ったかと聞かれますから、スポーツクラブに行ったときにロッカーの番号を忘れて困ったことがあると申し上げました(注・このスポーツクラブでは、電子錠を渡され、ロッカーを選ぶシステムになっています)。
それを忘れてしまって、自分のロッカーはどこだったかということで、大変困りました。
お医者さんに相談申し上げて、そのあと、なんでロッカーの番号を忘れるのかということについて、自分なりに考えてみました。
結論は、比較的平日の昼間とか、混んでない時間に利用するので、どうしても便利がよくて覚えやすい番号を利用してしまうからです。
たとえば、あまり混んでいないときであれば、わかりやすいラッキーセブンの777とか、玄関に一番近い001番とか、そういうロッカーを利用します。
ところが、混んでいるときに行ったならば、そこは閉まっていて他の人が使っているから、奥の不便なところを使ってしまう。
しかし、いつも使う番号ではないから、つい忘れてしまう。
そこで考えました。
最初から不便で奥まったロッカーを使えばいいのではないか。
つまり、なぜロッカー番号を忘れるかという原因を突き詰めれば、解決策が見つかったのです。
そこで、一番不便な位置のロッカーを使うようにしました。その際、例えば226事件の226とか、覚えやすいが誰も使わないような番号を選ぶことにしました。
これですべては解決しました。
定期検診のお医者さんにその話をすると、「あなたは、まだ大丈夫です」といわれました。