★以下はあくまでも個人の旅行体験記であり、一般的な旅行ガイドではありません。また、季節や時期によって景色や食べ物の旬は変わることをあらかじめ申し上げておきます。





先般あるところでフランス人とお話をしました。


日本人の悪いところでもありますが、日本はどうだったとか、日本語は難しいかとか、あるいは日本の固有料理を食べてみろと、まるで日本人の代表であるかのように質問攻めにしてしまう人もいます。

そのことを知っていたので、逆にその方に「私に質問してください」と申し上げたところ、



あなたはずっと日本に住んでいて、どこが一番いい場所でしたか?



と聞かれました。



これは難問です。北海道に住んでいる方、沖縄に住んでいる方、東京に住んでいる方、関西に住んでいる方・・・・・それぞれ意見は違うでしょう。


そこで、岡山に住む個人的な意見として、どこが一番良かったかということを申し上げます。


その前に、趣味としての根拠を述べます。

1新鮮な魚介類が豊富であること。

なお、おいしい寿司が安く食べられるなら、それに越したことはない。

2海があること。

3温泉があること。

4岡山からそう交通費をかけずに行けるところ。

これらを前提として、以下の文章をお読みいただきたい。


そうしたところ、思いついたのが、淡路島です。



淡路島は古事記によれば、日本の発祥の由来となった島だそうです。

もちろん神話というのは、その内容の100%が事実というわけではありません。


しかしながら当時の日本人が、淡路島は風光明美で自然に恵まれ、海の幸や山の幸に恵まれている素晴らしい場所だと思っていたからこそ、そういう神話ができたのでしょう。

もし淡路島が住みづらい場所であったら、神話に出されることはなかったでしょう。


神話というものは、ある程度事実を反映しているものです。神話を全面的に事実と信じることも、「神話だから嘘だよね」と言って全否定することも、どちらも間違っています。


さて、淡路島の中で最も気に入った場所が、淡路島北部の岩屋地区というところです。


地図で見ればわかる通り、淡路島から最も神戸寄りの地区です。

ここに行こうと思ったのは、神戸や明石方面から明石海峡を望むと、


明石海峡大橋の景色を見ることができます。その中で、JR朝霧駅近くにに「龍の湯」というちょっとした温泉ランドがあります。ここから見る景色が、最高に素晴らしいのです。http://www.tatsunoyu1268.com/


その時に思いました。


じゃあこれを逆側、つまり淡路島側から見たらどうなのか?

すると、岩屋温泉という素晴らしい温泉があることがわかりました。しかも、明石からジェノバラインという高速艇が出ており、わずか十数分で淡路島に渡ることができます。


その岩屋地区に行ってみて、大変びっくりしました。


ここは先ほど申し上げたように、海の幸、山の幸、海が見えて温泉にも入れる。

このすべての条件を満たしています。


何よりも興味深かったことは、京阪神からわずかな時間、特に明石から十数分船に乗っただけで、完全な漁師町が広がるのです。

私はその近くのある民宿に泊まりましたが、非常に興味深いことに、


世界最高の日本のハイテクを集めて建設した明石大橋が見える近くの岩屋港では、おばあさんが魚を行商していたり、軒先で魚をさばいたり、うろこをさばいたりしているわけです。

このハイテク日本と古い日本の漁師町のコントラストが、最高に素晴らしい。


まさに、古い日本と新しい日本が、同時に体験できるわけです。


もちろん淡路島には洲本温泉をはじめ様々な魅力的な場所は他にもあります。


ただ私がこの岩屋地区にほれ込んだ理由は、なんといっても明石からわずか十数分船に乗っただけで、世界が大きく広がることです。

もう一つは、地図を見ればわかる通り、淡路島で最も北にあることです。したがって、露天風呂から朝日と夕日の両方を楽しむこともできます(もちろん、地理的なことを考えれば、岩屋地区のどこからでも朝日と夕日の両方が見えるというわけではありません。また、季節によって日の出日の入の時刻も違いますので、その点はお含みおきください)。





今、老後の田舎暮らしということがブームになっているようですが、現実に老後に田舎で暮らすのは、テレビや雑誌で読む場合にイメージとして成立するわけです。


実際には、その地から医療機関が近いかどうかとか、様々な問題があります。


さて、そういった場合、この岩屋地区の魅力というのは、一体何でしょうか。


まず、土地の値段が非常に安い。

ここでは書きませんが、おそらく神戸から同じ時間で行ける田舎町としては、最も地価が安いところではないでしょうか。何より橋が架かっておりますから、いざとなればタクシーで神戸の病院に行くこともできます。

ある意味、淡路島というのは最も都会に近い田舎ということもできるでしょう。


また、淡路島の食文化は非常に奥深いものがあります。


淡路島ではたまねぎが有名です。

実際に行って食べてみると、玉ねぎがこんなにおいしいものなのかとびっくりしました。


また、淡路牛、うに、たい、はも・・・




そういった名物ばかりでなく、生シラスというものを生れてはじめて食べました。

シラスをゆでているのは岡山でも食べたことがあります。

ですが、海で今とれたばかりのシラスを食べる・・・こんな贅沢はないと思ったわけです。