一般に、女の子は父親(パパ)に似ると言われています。
 

これは本当のことでしょうか?

 

 

 

 

 

 

男女の性染色体の遺伝子は、確かに、伴性遺伝のように、ある程度女の子、男の子に対して影響を及ぼすことは事実ですが、統合的に規定される全体の性格や姿形が性染色体によって規定されるとは思われません。
 

どうも、このことは医学的には解明されていないようです。


 

 

むしろこれを心理学的な立場で考えてみます。

 

 

 

 

 

 

1 「似ている」というのは、非常にあいまいな言葉です。

 

 

何をもって似ているとするか、これが第一の問題です。

 

 

 

 

2 女の子、男の子、という先入観で見てしまいます。これが第二の問題です。
 

そうした場合に、女性は自分がおなかの中で「とつきとうか(10か月と10日という意味ではありません)」子供を宿しています。

 

そうした場合に、女性のほうが男の子であろうが女の子であろうが、自分の子供をよく見ていると考えられます。その場合に、自分のおなかから生まれた赤ちゃんが自分に似ているのは当たり前のことであり、むしろ、違いのほうが気付きやすいのではないでしょうか。

 

 

 

一方、父親から見れば、母親ほどおなかを痛めて接している子供ではありませんから、少しでも自分に似ているという行動や表情があれば、そこで喜んで、「あ、この子は俺に似ているな」と思うのではないでしょうか。
 

 

つまり、女性というのは、自分と違ったところを子供に見出し、それを父親に伝える。

 

 

 

父親は自分が産んだ子供ではないから、自分に似ているところを探し、

ちょっとでも似ていれば、あ、この子は俺にそっくりだな、と、満足するのではないでしょうか。
 

 

3 子と母親のつながりは(気持ち的には)、あきらかです。少しでも違うところがあれば、「それってパパに似てるよね」ということで、周囲が指摘するという社会学的な理由ではないでしょうか。
 

 

そういわれて、不快な夫婦はいないでしょう。

こうして、自分の思い込みや先入観から自分とは性別の違う女の子は、父親が見れば自分に似ている、

 

逆に自分とは性別の違う男の子は、母親に似ているという、社会学的な要素と、それを指摘する周囲の人たちの日本的儀礼に要因があるのではないでしょうか。
 

 

 

4 生まれたての赤ちゃんや乳幼児というのは、中性的な顔をしております。

 

 

その時に少しでも自分に似ている表情や行動をしたときに、やはり、あ、これは僕の子供だ、ということで、その部分が拡大して見えるのではないでしょうか。

 

 

 

ですから、男の子は母親に似る、女の子は父親に似るというのは、性別が違うからこそ、あえてその差異の中から、自分に似ているところをピックアップして、それを記憶する傾向があるからではないでしょうか。
 

これは心理学でいうところの、「バーナム効果」ではないでしょうか。

 

 ですからこの件は遺伝学の問題ではなくて社会学認知心理学の問題なんですね。

 

本当にバーナム効果が働いてるかどうかは実験すればすぐわかることです。

 

例えば100組の子供と親の写真を見せてどちらに似てるかとアンケートをとるのです。

 

ところが実際はこの3人は赤の他人の写真とします。

 

一方でコントロール実験として本当に血の繋がってる親子についてもどちらがに似てるかということをアンケートを取ればいいわけです。後は統計学的な処理をして検証すればいいわけです。

 

ちょっとした研究室でできる簡単な調査です。


日本的な文化なのか?ということに関して海外からの何名もの留学生に「女の子はパパに似る」というのは海外でも言うのかということを聞きました。どうも日本だけで言うようです。


学者ではありませんので簡単に出来る調査としてGoogle を他言語に切り替え、英語検索をしてみました。


やはり検索の結果、海外では女の子はパパに似るということはあまり言われてない、否定的な意見の方が多いと思われます。これは皆さん、スマホがあれば誰でもできる調査なので是非、各自調べていただければと思います。





海外では既に調査をしている学術団体があるのですね。結論は私の意見と同じようです。


やはり日本的な文化のようですね。出産お祝いに行って、「この女の子パパに全然似てないよね」と発言すれば顰蹙ものですからね。学術調査もしにくいでしょ。女の子はパパに似てない、という研究論文を発表すればネット炎上ものです。


☆New York Times より



 

しかしながらそんな科学的な事実を押し付けるつもりほど空気の読めない人間ではありません。

 

この前も友人のお孫さんが生まれたということでお祝いに行きました。

まあこの子はパパにそっくりだね。でも目元はママの方に似てるね。笑い方はおじいちゃんに似てるね。寝顔はおばあちゃんに雰囲気が似ているかな。

 

と申し上げたならば家族が揃って満面の笑みを浮かべて大喜びでした。

 

それでみんなが喜んでくださるんだったらいいじゃないですか。科学的に検証しなくてもいいんじゃないですかね。というのが私の結論です。

 

 

 

 

 

(注)

バーナム効果というのは、例えば血液型占いで、「ある血液型の人はおっちょこちょいだが、ちょっとまじめなところもある」とか、「ずぼらな性格だが、こだわりを持つところがある」「ものにこだわりのない性格だが、ある点に関してはこだわりを持つ」などといえば、それを聞いた人は、みんな、これってあたっている、と感じる、つまり、自分の都合の良いように解釈する。

 

 

 

ある精神科医の資格を持つ評論家が、テレビで「あの政治家は内面に『もやもや』を持っている」といえば、これはほとんどの人にあてはまる。

 

『もやもや』という言葉が非常にあいまいであり、心の中は誰ものぞけませんから、心の中は晴天のように晴れていてもやもやの一つもない・・・と思う人はまずいません。

 

「もやもや」があるとか、内面に少し悩みを抱えているなどといえば、ほとんどの人が当てはまってしまうわけです。

 

 

 

 

*尚、バーナム効果に関してはセンター・テストにも出題されています。
http://www.psych.or.jp/publication/world_pdf/53/53-5.pdf