田舎に行けばいくほど、地方の活性化という大義名分の下、とんでもないところで、しかもとんでもない形で、税金が使われております。県立高校が生徒が東大に入ったら、税金で100万円支給。奨学金としての趣旨なら国単位で行うべきです。
自分の街から東大合格者が出ればそれでよいのでしょうか?
ふるさと納税というのも愚の骨頂です。
日本全体で見れば、無駄だからです。
たとえば、岡山市で大きな会議をすれば、会議の主催者が支払うべき会場費だけでなく、その会議の出席者のホテルの宿泊費にさえも補助金が出ることもあること、みなさん御存知でしょうか。http://www.okayama-kanko.net/up_load_files/freetext/convention_subsidy_ja/file/youkou.pdf
岡山空港からチャーター便を飛ばして海外旅行をすれば、税金で補助金(税金)が出る場合もあるということは、みなさん御存知でしょうか。
飛行機の運賃だけでなく、飛行場に行くまでのバス代にさえも補助金が出るのです。
http://www.pref.okayama.jp/uploaded/life/379656_2132164_misc.pdf
これは岡山の活性化だけにはにとっては非常にいいことなのでしょう。
しかし、ところで、岡山は日本の中心なのでしょうか。
問題は、これをさまざまな地方都市がやったらどうなるかということです(現実に行っている)。
一例を挙げますと、県外からの移住者を増やすということで、補助金を出している例があります。
ところが、これを各県や市町村、がこぞってやれば、
結局日本全体では税金と税金のつぶし合いになるわけです。
たとえば、シャープ亀山工場のビジネスモデルは、当初から危険なものだと思っておりました。
お世辞にも都会とは見られていない**市(町・村)の活性化のために、土地を・・・・・、・・・・・、さらには・・・・・を出す・・・・・との由です。
確かにその田舎町では、一時的に雇用も、また税収も増えるでしょう。
とはいえ、同じようなことを日本全体で行ったならば、結局は税金と税金がつぶし合いをして、確かにある地方都市では得かもしれないが、日本全体では損になってしまうことに気づかないのでしょうか。
たとえば、**を世界遺産にしようというキャンペーンをあちこちの田舎街がこぞって、税金を使って一斉に行ったとします。
だとしても、そのすべてが世界遺産に登録されるなどということなどありえない。
そうなると、日本全体で考えれば、本当に世界で認められる可能性のあるところに絞って税金を使ってキャンペーンを張った方が有利なのではないか。
大学誘致もしかり。大学を誘致すれば、その町はとりあえず活性化すると勘違いしている(ただし、正確に言うとその首長の任期中には)。
■ 本学の所在地でございます岡山県高梁市では、2009年12月に「高梁市私立学校入学奨励金支給制度」を制定しております。
この制度は、高梁市内私立学校への入学を促進するため、高梁市が奨励金の支給を行い、高梁市への若者の定住及び活性化を図ることを目的とし、2010年度(平成22年度)入学生から適用されています。
制度の概要といたしましては、高梁市居住の受験生が、吉備国際大学へ入学する場合、入学金の全額(30万円)が免除されます。また、高梁市以外にお住まいの受験生でも、入学試験に合格後、吉備国際大学へ入学するために高梁市に居住(住民票の異動が必要です)する場合は、入学金の半額(15万円)が免除されます。(以下引用終わり)http://kiui.jp/pc/topic/?p=166 より
高梁市出身が、岡大に行ったらどうなるの?
しかし、この少子高齢化の時代において、大学生が何とか市に住んだから一人数10万円払う(事実です)ということを繰り返せば、日本全体でこんな無駄遣いはない。
結局は国民の税金から出ているということになります。
岡山におりますと、本当に信じられない運動とか、信じられないことがおこるわけです。
たとえば、岡山の活性化のために瀬戸大橋の通行料を無料にしようという記事が地元新聞に出て、その運動がおこる.
これは、岡山の人に聞きたいのです。
例えば、北海道だけ高速道路を無料にするとか、鹿児島県だけ固定資産税を無料にするとか、そんなことをしたらどうなるでしょう。
おそらく全国からものすごい非難を浴びることになるでしょうし、皆さんの中にも非難する人は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
瀬戸大橋の通行料を無料にせよというのは、そのくらいとんでもない主張なのです。
にもかかわらず、岡山には今も、瀬戸大橋の通行料の無料化を主張している人がいるのです。
そもそも、大学や大学院は村おこしのためにあるのではない!