食品偽装や様々な不祥事が発覚したとき、テレビのインタビューで、

「大手のホテルのレストランがこんなことをするなんて信じられない」

とか、

「大手だから安心していたのに・・・・・」

といったコメントを聞いたことがあります。


 

そもそも、これは本当でしょうか。

大手だったら、大丈夫なのでしょうか?


 

私はそうは思いません。

 

たとえば個人経営の飲食店なら、インターネットで悪い噂をたてられただけで閉店、倒産…といったことにまで追い込まれます。

 

しかしながら、大手企業は組織で動いていますから、社員個人の責任が問われることは極めてまれです。

一連の食品偽装で責任者が路頭に迷ったとか、クビになって自己破産をしたなどということを聞いたことがあるでしょうか。


 

学習塾も同じです。

 

日本で大手と言われる学習塾の10位ぐらいまでをみると、その中で、不祥事を起こした塾がいくらあるのかというのは、はっきりわかります。


 

組織が大きくなればなるほど、トップが責任をとらないというのは、日本の伝統であります。その一例を挙げましょう。

 

日本で戦後最大の企業の不祥事(乳児大量殺害犯罪)は、森永ヒ素ミルク事件であると、私は思っております(岡山は森永ヒ素ミルク事件の大変な被害をうけております。私の母自身も、森永ヒ素ミルク事件の被害者でございます)。尚wikiには食中毒事件と書かれていますが間違いです。赤ちゃんに飲ませるミルクの毒物が入っていたのですから、食中毒事件ではありません。

 

しかしながら、もうすでに忘れられ、森永というのは一流の大手企業であると認識されております。


 

ある食品偽装を告発した西宮冷蔵のほうは、事実上、倒産されたそうです。

告発された側の会社は、今も生き延びています。

 

http://www.imanishinoriyuki.jp/archives/38805308.html
 

大手企業ほど責任の所在が不明確になるということは、東京電力の福島第一原発事故の対応をみればわかることだと思います。

 

被災者の中には家を失い、職を失い家族もバラバラになり。自殺された方もいると聞いております。

一方東京電力は、これから10年20年、大会社として生き延びることと思われます。