いつも、ダイビングは理論が重要であると言っている。一つクイズだ。落水した要救助者にロープ付きの浮き輪を投げる。どこをめがけて投げれば良いか?
1、要救助者の手前
2、要救助者の向こう側
3、要救助者に向けて
正解は2番である、もし1、を選んで届かなかったら、もう一度ロープを手繰り寄せて投げなければならない。
2であれば、行き過ぎたらロープを手繰り寄せればよいだけのことである。
だから、初めて投げる人はなるべく遠くに投げる。
ここまではマニュアル通りの説明:しかし、状況は様々。もし、近くにいくつか、浮き輪があれば、1で届かなかったら、それを投げれば良いだけのこと。要救助者が数十分は立ち泳ぎが出来る人であれば、船長に右舷(左舷)落水!と告げる方を優先すべきかもしれない。真冬の海ならば落ちた瞬間に死亡している可能性が高いから、2次遭難防止に全力を尽くすべきかもしれない。
また、2次溺れという恐ろしい現象があるから、映画の海猿はあくまでもフィクションであるが、水深40メートルから生還した人には。意識が明瞭でも(←きわめて重要)「愛を語らせるよりは、直ちに酸素マスクをつけて医療施設に搬入。
マニュアルは重要だが、それでしか行動できない人も困る。
リスク管理能力の最も重要なことは、自分にリスク管理能力があるかどうかの判断力である