テレビCMで「CM上の演出です。」とか、温泉などの入浴のシーンで、「許可を得てタオルを巻いています。」といったテロップが出る機会が多いように思われます。


人を殺して車で逃げる者が、シートベルト着用や安全点検をするわけはないが、いくらドラマの殺人犯役とはいえ、シートベルトをして運転をしていないと、たちまちクレームが殺到するのだそうです。


これは、「たかじんのそこまで言って委員会」という番組で、俳優の津川雅彦さんがおっしゃっていたことですが、そのようなクレームが入るようになったのはなぜでしょうか。



(昔の映画:  絶対にTVで放映できない名作である「愛と死を見つめて(吉永小百合主演)」をみると、確かに医師が病室で患者と話しながら、タバコをすっている。




考えられる理由として、ひとつは、インターネットの発信力が飛躍的に増大したこと。

もう一つは、弁護士の数が増えすぎたこと。


たとえば、弁護士がテレビで、「気楽にご相談ください、債務超過は****事務所に・・・」などと言っています。
弁護士も、生活が苦しい方が多くなったと聞いております。


だから、いろいろなところがクレームを恐れて、皆様の声というものを出し、とにかく謝るということをしているのです。




以前書いたことですが、刃物で襲われたアイドルが、なぜ、退院するときに、ご迷惑をおかけいたしました、ファンの方にお詫びします、などといわなければならないのでしょうか。


もちろんこれは日本的な美徳ではありますが、国際的に通用することではありません。


悪いことをしていなければ謝らないこと、これが世界のスタンダードであります。




ある温浴施設(500~600円程度でサウナや風呂に入れて一日中楽しめるところなので、私はよく利用しています)では、サウナの中のマットをなかなか交換しないということで、大変なクレームがあったそうです。


一方、今よく行っている施設では、サウナのマットを頻繁に交換するのです。

さてこちらの施設ではどうかというと、マットを頻繁に交換するな、そのたびに外に出なければならないので迷惑だ、というクレームを言う人がやはりいるのですね。


世の中には何をどのように対応しても、一定の割合で文句を言う人がいるのは事実です。塾を経営していたら良く分かります。




このことに関しての私の結論は、以下のとおりです。

初めからサウナマットを置かなければよい。




さて、そのプールがついた温浴施設では、水着の脱水機というのがあります。


そこでお客様の声として、水着だけでなくバスタオル用の脱水機も置け、というのがあります。しかもなまじ理論武装していて、「サウナの中でバスタオルを巻くのはマナーである」から、バスタオルの脱水機も置け、という趣旨なのです。



さて、その業務用の水着脱水機がいくらするのか御存知でしょうか。


定価40万円以上です。

これを男女別にそれぞれ置いて、80万円。

もちろん、業務用のバスタオル脱水機というのは、どこを探してもありません。



おそらく、クレームを言った方は、こういうことをご存じないのでしょうね。

おそらく、人の上には立てない方なのでしょうね。


また、なぜ業務用はこんなに安いのか述べよとは就職試験に出しても良いくらいですね。

(就活力のある方は。。。まさか、数が売れないから・・・・とは考えないでしょう)