一般に学習塾はクレーム産業だと言われています。
その原因は、払った費用に対して結果が担保されていないということであります。
たとえば、レストランであれば、1000円払えばそれなりの料理が出てくる。
5000円払えば、それなりの料理が出てくる。
さて、学習塾ではどうでしょうか。
保護者から見れば、志望校に合格できるかどうかが全てなので、いわば、オールオアナッシングなわけです。
また、学習塾には、「お得意様」という顧客がいません。
たとえば、親戚やお世話になっている方の御子息をお預かりしたとします。
これが飲食業であれば、ちょっとサービスしましょうと言って代金をまけて安くしたり、食後にちょっとしたデザートやコーヒーを出したりしてサービスすることは可能でしょう。
ですが、学習塾では、お世話になっているからと言って、特別に合格させるなどというのは、まず不可能なことです。
似たような業種として、結婚紹介所というのがあります。
結婚紹介所は、消費者センターなどにクレームが殺到することが多く、裁判などのトラブルも多いとのことです。
そもそも結婚紹介所というところは、
「結婚相手を紹介してくれる場所ではなく、結婚相手に巡り合える可能性を増やしてくれる場所である」
ということがわからない人が、少なからずいるからでしょう。
5万円払えばまずまずの人、10万円払えば2倍条件を満たした人、100万も払えばすごい人と、それぞれ結婚できる。
だから、借金してでも500万円も払えば、自分の理想にピッタリの人と結婚できて、何年で元が取れて、それどころか一生安泰で・・・
そんなことは、ありえませんね。
学習塾も、これとまったく同じことが言えるわけです。
ある方が、どんなに授業料が高い塾でも、逆に安い塾でも、要は合格するかしないかのどちらかなんだと言われたことがあります。
中学受験とか高校受験ならば、全員合格ということもあり得ることかもわかりません。
しかし、難関大学や医学部の受験で全員合格というのは、まずもってありえないことなのです。