2014年オリジナル投稿


 大学入試センター試験は19日、全国693会場で理科と数学の試験を実施し、全日程を終えた。交通機関の乱れや大学側のミスにより2日間で335人が再試験の対象となった。

 福岡県立香住丘高校では、一つの教室で理科の試験時間が1分不足していたことが分かり、38人を再試験の対象とした。

 奈良県立大では、18日の外国語(筆記)の試験中に受験生1人が嘔吐したが、そのまま続行。他の受験生が抗議し、大学側が再試験を決めた。(sankei net より)

 

 

昔、冗談で言ったことが本当になった。少なくとも知る限り、どのマスコミも次の事実を指摘していない。

 

問題の本質は、「原則としてセンターの本試験を止むをえない事情で、全て、受験できなかった時に追試験が認められる」ことである。

 

だから、冗談で、言ったことがある。

 

「試験開始後には、追試験は受けられません。吐き気がしますので、今年は入試を放棄し、来年、また受験しますって帰りますか?もし嘔吐でもしたら、どうしますか?」

 

と聞いたことがある。もちろん生徒の答えは(嘔吐はともかく)一年間、浪人するくらいなら、少々無理をしてでも受けますよということであった。

2日間の途中で体調不良を想定していない。だから、体調不良になった時に、残った科目を部分的に追試験を認めれば、防げたのである。

 

この制度がないから受験生も帰るわけにも行けないし、試験監督も強制的に受験を放棄させることが出来ない

 

 

*なお、必ず「本人の体調管理の問題である。」とか「1分、遅れようが合格するものは合格する。」という批判があるであろう。もちろん、それはその通りである。

 

私が批判しているのはシステムである。

 

約50万人が2日間にわたって受験するセンター試験で、試験開始後に体調不良になった受験生に配慮がないシステムを批判しているのである。

 

システムと個別論を混同する人が多すぎる。

 


 

センター試験の前になると、毎年「センター 嘔吐」でアクセス数が高まる。

 

 

もちろん、どんな受験生でも、不安であろう。

 

対策も、言います。

 

事前にセンター試験の実施要綱をよく読んで、学校の先生に、「途中で気分が悪くなったら・・・」との相談をしましょう。別室受験について確認をしておくことです。

 

 2020年10月7日更新(ブログをご覧の方は現時点での報道ですから常に最新の情報をご確認くださるようお願いします。)


やっと私が20年以上前から提唱していることが実現されました。

2020年10月7日の読売新聞の報道。