過去のセンター試験で、『日本統治下の朝鮮で、第二次世界大戦中、日本への強制連行が行われた。』を正解とする出題が行われたことがある。(2004年:世界史B第1問の問5)
■歴史認識はともかく、強制連行という言葉が理解できない。もともと「無理やり連れて行くこと」を連行というのだから、相手の許可を取って「すいませんが連行してもよろしいでしょうか?」ということはあり得ないのであって、強制連行というのは日本語を知らない人が悪意を持って作ったとしか思えない。■
今年(2014)は日本史に首をかしげる問題が出た。日本史Bで「人間宣言」が答えとなる問題がでている。
解答を当てはめると
「昭和21(1946)年の1月、天皇みずから、人間宣言発表。これは、中年以上の国民には驚天動地の衝撃であった。」
1946年1月1日の詔書は、いわゆる「人間宣言」と呼ばれるものであって、解釈をめぐっては様々な議論がある。よく読めば、分かるように
どこを読んでも「今までは全知全能の神でしたが、本当は、実は私は人間でした」という文言はない。GHQとは無関係に「みずから」なのか?
何故中年以上なのか?驚天動地などというのは主観的ではないか?
解釈や認識の違いがあるのは当然で、何を議論しようが自由だ。問題は大学入試で出すことである。
歴史的な議論のあるものを、大学入試で出題し、それを正解としなければ不合格となる生徒も出てくるというのは問題ではないか。
いわゆる「強制連行」は無かったと考える受験生は不合格になることもあるのだろうか?