数か月前の新聞記事で塾にもモンスター・ペアレンツが増えているというのがあった。


そのとき、S塾の先生がブログで「うちにはモンスター・ペアレンツはいません。何故なら、僕自身がモンスターだから・・」と書かれておられた。


うらやましい!


UBQは開校以来。今に至るまでモンスター・ペアレンツだらけである。


私が温厚な性格なのでなめられるからであろう。








それはともかく、モンスター・ペアレンツというのは子供に対する愛情のない親ではない。子供に対する「正しい愛情」の発露が出来ない親である。子供に対する歪んだ執着から、客観的な判断が出来なくて、視野狭窄におちいり、無理難題をまわりに押し付けるのである。


児童虐待も,子供を愛していない親ではなく「子供の愛し方」が分からない人が起こすのである。


介護でも「孝行息子の母親ごろし」という言葉がある。血がつながっている(*)からこそ、これだけ身を粉にして介護しているのに、親が徘徊したり迷惑行動をとる・・・・だから、追い込まれてしまう。



ある程度、仕事だから、と割り切った赤の他人が良い場合もある。


子供を愛することは簡単だ。


だが


「正しい愛情を注ぐこと」。これが一番難しい。


(*)正確に言うと母親と胎児は直接血がつながっているわけではない、胎盤で、ワン・クッションをおいている。この辺りの生命の巧妙さは驚くべきものがある。