例によって、中学生で解ける東京大学の入試問題である。



 中線定理(パップスの中線定理)というのは、一度は習ったことはあるけれども、何のために使うのかということがよく知られていない、変わった定理だと思います。

この定理にはいろいろな使い方がありますが、ここでは、東京大学で過去に2度出題された使い方を示します。





(東京大学昭和54(1979)年入試より)

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OQ²+OR²の最大・最少を求める場合に、ちょうどPを中心に正三角形PQRが、円の内部をぶらぶらしているようなイメージをしましょう。


OQ²+OR²のところに、パップスの定理を1度使うだけで十分なのです。


なぜならば、QM²というのは固定した量でありますから、要はOMの最大値と最小値を求めればよいことになります。

つまり、


OとMが最も近づいたとき=重なった時が最小値、

OとMが最も離れたとき=QまたはRが周上にある場合が最大値


となりますので、中学生の範囲内で解けることになります。


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注:上記の図はわかりやすく説明するために、多少三角形の大きさを誇張して大きめに書いてあります。



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直線ℓ上に任意の点Rを取って、PR²+PQ²が最小になるのはどこか。



これは、過去に東京大学で出題されたこともありますし、また、ラ・サール高校で出題されたこともあります。


これも、下のように、パップスの定理を使えば、MPが最小になるときですから、Mからℓにおろした垂線の脚をRとすればよいとわかります。



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パップスの中線定理は逆が成り立ちませんのでご注意ください 。