「数理フォーラム」という名前は大変便利なものです。
「数学と理科を教えている」と思われている保護者をすべてお断りできるからです。
辞書も引かれない方がおられるようですね。
さて、手元の電子辞書に入っているスーパー大辞林という辞書で、「数理」という言葉のついた言葉を調べてみますと、「数理」という言葉を筆頭に、
数理計画法
数理経済学
数理言語学
数理社会学
数理哲学
数理統計学
数理物理学
数理論理学
こういった言葉が並んでおります。
「(学校で習う)数学と理科」という意味を含んだ言葉は、少なくとも今あげた言葉の中には、どれひとつとしてありません。
数理というのは数学と理科のことかと聞かれることがありますので、ブログで何度も説明しているし、明記もしております。
にもかかわらず、
「教えているのは数学と理科ですか」
といったようなあきれたメールをいただくことがあります。
もちろんこういう保護者はすべてお断りすることにしております。
どうも、田舎に戻って何年も暮らしておりますと、感覚がずれてしまうようであります。
一度東京の慶應義塾大学の同窓会で、ある後輩に、
「数理という言葉を、数学と理科と思われる方がおられまして困るんですよね。ところであなたは、数理という言葉を聞いて、数学と理科という意味だと思われますか?」
とお聞きすると、顔色一つ変えずに、
「ええ、そんなことはありません」
と言われました。
そこで私は、もはや自分の感覚が岡山に毒されて、ずれていることを反省しました。
私が質問をした後輩は、慶應義塾大学数理科学出身者です。
本当に、聞いた私のほうが馬鹿だと思います。