2015年
以下は、個人の特定を避けるために、大幅に設定変更しています。
北海道のある塾で教えていた時のことです。
無料体験授業というものをしました。
その時に来た生徒に、ノートを持たずに、手ぶらで来た生徒がいました。
そこで、
「いくら無料体験学習と言っても、勉強しに来たのだから、ノートを持ってくるのは当たり前ではないか? 手ぶらで来るとは何事か?
もし、わからなければ、事前に何を持っていけばいいか、問い合わせるのが社会の常識である」
と注意しました。
もちろん、その後、その生徒からは何の連絡もありません。
もし、注意してなければ入会して売り上げアップになっていたでしょう。
北海道の別の学習塾で、英語を教えていた時のことです。
北海道大学医学部医学科志望の生徒が来ました。
どうも英語が今一つ伸びない。ということで、模試の結果などの成績を分析してみると、確かに数学や理科は、合格レベルなのですが、英語の成績が悪い。
そこで、英語の指導を開始しました。
ところが、英語のプリントを毎回忘れてくるのです。
そこで私は言いました。
「もし、前日に英語のプリントを予習して、ここはどう訳す、どういう構文になるということを考えて、予習して、明日の授業で質問しようと思っていたら、プリントを忘れるはずがない。つまり、英語の成績以前の問題として、
心の中で英語が苦手だからという言い訳を作り(心理学でいうセルフ・ハンディキャプ)、英語の勉強から逃げているのではないか。勉強以前の問題である」
と指摘しました。
私はきわめて教育的なアドバイスをしたつもりであって、それが本人の一番のためになると思っていったわけです。
別にその生徒が個人的に嫌いであるとか、憎いというわけで言ったわけではありません。
しかし、その生徒は次週より姿を消して、以後二度と連絡がありません。