FACEBOOK JAPAN の最大の失敗は、英語の「friend」という言葉を「友達」と訳したことであります。
英語の 「friend」という言葉と日本語の「友達」という言葉は、表す概念が違います。
たとえば、ヨーロッパの知らない街の飲み屋で飲んでいると、現地の人から、日本人かと聞かれるので、そうだと答えると、(注:相手によっては日本人だと答えてはいけません、言葉がわからないふりをしましょう)
「Oh,my friendよ、今日は一緒に飲もう」とか、
「my friend . ぜひ、いろいろこの街のことを御案内しよう」と、声をかけてくることがあります。
注:こういう言葉をかけられたからと言って無条件についていくことは非常に危険です。ご注意ください。
外国で飛行機で隣に乗り合わせて、しばらく現地の人と話をして、降りるときになって「MY FRIEND,SEE YOU AGAIN.」と言われたこともあります。
このように、英語の「friend」という言葉は、もう少し気楽な言葉で使うわけです。
一方、日本語で、初対面の人やちょっと、何かの機会に会話しただけの人に。「友達になってください」とメールを出したり、街中で知らない人に声をかけたりしようものなら、おそらく気持ち悪がられるだろうし、場合によっては警察に通報されるかもしれません。
また、自分の兄弟や親、あるいは大学の指導教授を「友達」と表現することはないでしょう。
ですから、英語の「friend」と日本語の「友達」という言葉の概念の違いを考えずに、「友達申請」と訳したことから、いろいろな問題が生じているのだと思われます。
最初から、「ネットワーク構築申請」と訳しておけばよかったのではないでしょうか。