この前のことですが、ある名門進学校の非常にまじめな生徒が、ちょっと不愉快な目に遭ったということで、愚痴を言っていました。
聞いてみると、学校の帰りに、盗難自転車のチェックのために警察官から名前や住所を聞かれ、自転車の防犯登録の照会をされたそうです。
その生徒は、ぼくが自転車泥棒に思われたのが不愉快だ、と言っていました。
ですから、それに対して私は、いわゆる「割れ窓理論」を説明した上で、次のようにアドバイスしました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%89%B2%E3%82%8C%E7%AA%93%E7%90%86%E8%AB%96
「こういった地道な取締りが、日本の治安を確保しているわけです。
あなたは、自分のようなまじめな外見をして、名門進学校の制服を着て、自転車の後ろに名門進学校のステッカーが貼られているのに疑われたと言うが、それはまったく違う。
もし警察官が、この高校生は名門進学校の高校生であることが明らかであるから、声をかけるのをやめようとか、まじめそうな外見をしているから盗難自転車の確認をやめよう、ということになったらどうなりますか?
逆に、この高校生は外見が茶髪だとかピアスをしているから、盗難自転車かどうか確認しようということになったら、そちらの方が問題ではないですか。
だから、盗難自転車の取締というのは、例えば、10番目に通った人を順番にするなどと、一応の基準を決めておき、あとはランダムに声をかけるのが最も正しい方法です。決してあなたが疑われたわけではありません」
と申し上げたら、さすがに納得いたしました。
「これからは、警察の方から自転車の盗難の捜査のために、住所・氏名を聞かれた際には、警察官に『ありがとうございます』と言って帰ることにします」
